今回紹介するドラマ YOU/君がすべて シーズン1
概要
シーズン1は2018年9月にアメリカのケーブルチャンネルLifetimeにて初放送。
シーズン2以降は、Netflixに移り、2019年12月にシーズン2はリリースされている。
原題:YOU
現在、シーズン4までNetflixにて配信されていますが、
次作シーズン5でファイナルシーズンに!
全10話(1話 42分~50分)
原作:アメリカの作家キャロライン・ケプネスの同名小説シリーズ『YOU』
- 『You 』 (2014年)
- 『Hidden Bodies』 (2016年)
- 『 You Love Me』 (2021年)
- 『For You and Only You』 (2023年)
シーズン1の見どころ 意中の女性をGETする方法とは…
主人公のジョーは一見優しく善良な書店の店長なのだが…
その裏では
SNSを駆使し、いとも簡単に意中の女性の素性を突き止めストーキングしまくり
覗き見に家宅侵入、下着やスマホの窃盗までも…
その挙句!彼女のためなら殺人までも厭わない偏愛ぶり
SNSの怖さがわかる~
そして、表では善人の顔をして、犯罪で入手した情報を使って
無防備で不安定な女性の心の隙間に入り込む狡猾さ
その結果、彼女の理想の彼氏になれるわけだ!
それだけではなく
理想的彼氏が、何より凄いのは
全力で彼女の夢や希望を叶えるべく、生活面や精神面でトコトン支えるところ
意中の女性をgetしたい方
ここまで彼女に尽くせますか?
だがしかし…
そのトコトンさが異常なんだな~
これが、癖になる面白さなのだが…
キャスト紹介
ジョー・ゴールドバーグ/ペン・バッジリー | ニューヨークのムーニーズ書店の店長 書店の客グィネヴィア・ベックに好意を持ち、 彼女に執着心を持ち始める |
グィネヴィア・ベック/エリザベス・レイル | 作家志望の大学院生 優柔不断な性格で、腐れ縁の元カレと派手な友人たちに 振り回され、執筆活動がままならない状態 |
パコ/ルカ・パドヴァン | ジョーのアパートの隣人の子供 母親はボーイフレンドのロンからDVを受けているが 別れられずパコは孤独を感じている ジョーには本を通じて友情と信頼を寄せている |
ピーチ・サリンジャー/シェイ・ミッチェル | 裕福な家庭の令嬢でベックの親友 密かにベックに執着心を抱き、ジョーに敵意を抱く |
ベン・アシュビー(ベンジー) | 裕福な家庭の御曹司で実業家 ベックをセフレとしか見ていない |
キャンディス/アンバー・チャイルダース | ジョーの元恋人で行方不明になっている |
イーサン・ラッセル/ザック・チェリー | ジョーと一緒に働く書店員 |
ロン/ダニエル・コスグローブ | パコの母親クラウディアの暴力的なボーイフレンド 仮釈放官 |
カレン・ミンティ/ナタリー・ポール | クラウディアの友人 ベックと別れた後にジョーの新しい恋人になる |
あらすじ 第1話 出会い(48分)
ニューヨーク ムーニーズ書店
お店のドアが開き、来店客を知らせる鈴の音が鳴っている。
店長のジョー・ゴールドバーグは、彼女に気づかれない程よい距離から
その後ろ姿を、ずっと…見つめていた。
『やあ いらっしゃい 君は誰?
雰囲気的には学生か ブラウスはゆるめ
派手じゃないけど ブレスレットは重ね付け 軽く目立ちたいんだ
気に入った
お目当ての本はフィクションのFからKに なるほど
フォークナーに傾倒する不安定な乙女じゃないし
スティーブ・キングにしては健康的だ』
その時、彼女は初老の男性の肩とぶつかり
「ごめんなさい」
と彼女は謝っている。
『いい子でいるのを恥ずかしく思っているかのよう
そして 僕に初めて話しかける』
「こんにちは お店の人?」
「ご名答 何をお探しで?」
ジョーは感じよく返事をした。
「ポーラ・フォックス」
「いい趣味だ」
すると、彼女は
「認められた?」
と冗談ぽく皮肉を言う。
これにはジョーも笑いがこぼれた。
「こちらへ」
そして、彼女を案内する。
「この棚だ」
「“セレブリティ作家”?わりと無名かと」
彼女はジョーに質問した。
「コートニー・ラブの母方の祖母だ 豆知識だよ」
「知らなかった」
「ムーニーさんがここに置いとけば売れるって」
ジョーはこの棚に置いた経緯を加えた。
「悲しいわ 感動するためじゃなく 話題性で本を買うのね」
楽しそうだった彼女の顔が少し曇っている。
「ああ それが風潮だ 君の後ろにいるメガネの男
ダン・ブラウンの最新作を手に取り
ついでに買う本を選ぶのに あと10分は悩みそうだ」
すると、彼女もジョーに倣ってたとえ話をする。
「コンドームと一緒にシリアル買って余計に目立っちゃうみたい
ブラウンがツボなら堂々とすべきよ」
2人がその男性を見守っていると、彼はついでに買う本を手に取った。
「結局 人って残念な生き物ね」
そう彼女が呟く
「驚きもある」
ジョーの言葉に、彼女は振り向き彼を見つめた。
「一番上だけど…」
ジョーは、彼女の探していた本を指さした。
「自分で取れる」
そう言って、彼女はつま先立ちになり手を伸ばした。
しかし、ジョーは目のやり場に戸惑ってしまう。
『ブラしてないのを気づかせたい?
映画なら君を抱き寄せ 本に埋もれて コトに至るかも』
「小説なら“必死な人々”が最高だ」
変な想像を止め、ジョーは店員らしくアドバイスした。
「そう聞いてる」
「読んでないの?」
「期待外れが怖くて」
「傑作なのは確かだ」
「立派な保証ね 店員からだとしても」
「正確には店長」
その時
「おい 休憩中か?」
2人の会話が尽きないでいると、先ほどの客が文句を挟んできた。
「クソ野郎」
すると、彼女がジョーにだけ聞こえるように囁く。
「ワオ」
ジョーが驚いたように茶化すと、彼女は楽しそうに微笑み離れて行った。
続きは本編で!
勝手に私見考察
ここからはネタバレを含みます
何故、ジョーを応援してしまうのか?
この答えは
ジョーは、サイコパスの殺人鬼だが
タイトル通り“君がすべて”
この1点のために、ベックの邪魔となる人間を殺し…
挙句に、ベックを監禁した時でさえ、執筆活動に専念させ
その本は、ベストセラーになるというオチだ!
そこまで尽くす人を応援せずにはいられないでしょう…