今回紹介する映画は ホワイトアウト
2009年アメリカ作品 グレッグ・ルッカの同名小説の映画化です。
監督:ドミニク・セナ
セナ監督は、長編映画を手掛けたのは5作ほどですが、主にミュージックPVで多くの作品を手掛けています。
その中には、ジャネット・ジャクソンのリズム・ネイション1814等、大物ミュージシャンの作品も手掛けています。
キャスト紹介
キャリー・ステッコ:ケイト・ベッキンセイル
ロバート・プライス:ガブリエル・マクト
デルフィ:コロンバス:ショート
ジョン・フューリー医師:トム・スケリット
ラッセル・ヘーデン:アレックス・オロックリン
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(配信は投稿時のものとなります)
おっとビックリ…Hawaii Five-0のスティーヴ・マクギャレットを演じたアレックス・オロックリンが出演していました。
み~つけた感が楽しいですね。
Hawaii Five-0は2010年から放送開始していますので、この作品は直前に出演していた作品でした。
また、国連捜査員のプライスを演じたガブリエル・マクトは、人気ドラマ「スーツ」で主人公ハーヴィー・スペクターを演じていました。
こちらも2011年から2019年とシーズン9と続いた人気作品です。英国王室で揉めていますが…メーガン・マークルが出演していた事でも話題になった作品です。
「スーツ」では剛腕で負けなしの弁護士ハーヴィー役がハマっていましたが、今回の作品ではステッコと事件を捜査する国連職員のプライス役です。ステッコは愛想が余りありませんが、何故か優しいプライスです…
あらすじ
南極観測基地で起こる不可解な殺人事件に挑む…
副操縦士は、突然仲間に向け発砲を始めます。
そして、機内で銃撃戦が始まり操縦士が撃たれてしまい、輸送機は南極大陸へ墜落しそのまま消息を絶ってしまいます…
50年後の南極大陸
アメリカ合衆国南極観測所のアムンゼン・スコット基地
連邦保安官の任務に就いているステッコは、南極基地での任務を終えあと3日で帰国する予定でした。
その日、普段は誰も立ち寄らない基地から離れた場所で死体を発見したと連絡が入ります。
ステッコは、現場の調査に向かいます。
そして、同じく帰国予定の医師ジョンと操縦士のデルフィと3人で現場へ向かいます。
発見された死体は、米国地質学者のワイズという男でした。
ワイズの顔は大きく破損しているのに、その死体の周りには何もありません…とても不可解な事件でした。
医師のジョンは、基地に戻ると死体の検死を始めます。
男の足には、簡易処置で縫った傷があり、それは最近の傷でした。
胸にはピッケルが刺さった痕があり、この傷が致命傷と断定されます。
しかし、男の死体の発見現場にピッケルはなかったのです。
そこで、ステッコとジョンは殺人事件だと断定します。
しかし、ステッコは悩みます。
帰国の最終便は2日後です。この機会を逃してしまったら半年後まで便はありません。
捜査を続行するか…事件を他の基地へ依頼するか…
捜査で分かったのは、ワイスは南極で仲間と隕石の調査をしていたようです。そして数日前にキャンプから捜索願いが出されていました。
ステッコは、ワイスのキャンプに交信しますが誰も応答しません。
そこへボストーク基地(古いロシア観測所)から交信が入ります。
ワイスと同じ調査をしていたジョン・ムーニーからでした。ジョンはステッコに1人でボストーク基地に来るように伝えます。
「ここへ来れば全てわかる…」
ムーニーの言葉を信じて、ステッコはボストーク基地へ向かいました。
しかし、ボストーク基地では、ステッコの到着を待ち構えている者かいました…
ステッコは、最終便に間に合う事は出来るでしょうか…
その頃、ホワイトアウトがどんどん近づいていました…
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勝手に私見考察
ケイト・ベッキンセイル主演ですから、彼女より有名ではないが、それでも勢いに乗って来ていたであろうアレックス・オロックリンとガブリエル・マクトを揃え
ベテランのトム・スケリットを脇で固めた当たり、憎いキャスティングだと思います。
極寒で閉塞的な観測基地で起こる殺人事件
以前のバディーから裏切られたトラウマを抱え、人に対する不信感を抱くステッコ…
設定自体は良いと思いましたが…
そのトラウマを乗り越える過程や、新たな仲間との信頼感や人間不信との葛藤など…ステッコの内面をもう少し丁寧に描いて欲しかったと思います。
ハラハラドキドキ感もありサスペンス要素はバッチリでしたし、
誰が犯人なの?
もしかして…と思わせる演出もハラハラしましたが
ステッコに対して、ただ優しい良き理解者的なプライスに違和感を感じてしまいます。
ここをもう少し丁寧に2人の信頼関係構築を描いて欲しかった…
クールビューティーなケイト・ベッキンセイルは、感情を表に出す役は少ないように思いますが…ストーリーがもっと奥深いものになったかなと思いチョット残念…
辛口に言ってしまえば…ミュージックPV同様に、この作品もケイト・ベッキンセイルのイメージPV的な仕上がりになってしまった感が否めません。
美しいオーロラと美しいケイト・ベッキンセイル…やはりイメージPVか…