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【ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル】シーズン1 感想 セレブの暗部が癖になる面白さ

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今回紹介するドラマは ホワイト・ロータス諸事情だらけのリゾートホテル

2021年のHBOで放送されたドラマシリーズ【ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル】は、

高級リゾートホテル“ホワイト・ロータス”を舞台に、バカンスに訪れるセレブな宿泊客たちと、彼らをもてなすホテル従業員たちの1週間を描くブラックコメディです。

監督・脚本・製作総指揮:マイク・ホワイト

原題:The White Lotus

全6話(54分~65分)

マイク・ホワイトがHBOのために創作し、全話の監督・脚本を務めるブラックコメディのアンソロジーシリーズ。シーズン1は、放送されると高い評価を受けプライムタイム・エミー賞リミテッドシリーズ部門において、作品賞、助演男優賞(マーレイ・バートレット)、助演女優賞(ジェニファー・クーリッジ)、監督賞、脚本賞、キャスティング賞、作曲賞、メインタイトル音楽賞、シングルカメラ編集賞、音響賞を受賞しました。HBOは、その後も舞台のリゾート地、出演者を一新しシーズン2を製作、放送。そしてまた、シーズン3も2024年放送予定です。この作品を日本で観るなら、只今U-NEXTで独占配信中です。※投稿時の配信状況ですので、ご視聴の際は動画配信サイトでご確認ください。
 

『ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル』予告編【U-NEXTにて見放題で独占配信中】

 

 

シーズン3最新情報

2022年にショーランナーのマイク・ホワイトは、シーズン3の舞台はアジアで、シーズン1でお金に焦点を当てていたのと同様、『死と東洋の宗教と精神性に対する風刺的で面白い視点』を呼び起こすと言っています。

しかし、シーズン3の制作は2023年の全米脚本家組合のストライキによって中断されてしまい、公開日は2024年に延期されてしまいました。

そしていよいよ来年、シーズン3が東南アジアを舞台にして戻って来ます。

では…今度のリゾート地はいったい?

それは何と“タイ”

微笑みの国タイを舞台に

どんなヘンタイ…オッと

どんなセレブが登場するのか、今からとても楽しみです。

さらに

唯一、全シーズンに登場したクーリッジ演じる人気キャラのタニヤ・マクウォイドを

主人公にしたスピンオフ作品も構想中のようです。

おススメ度:★★★★☆ 助演男優賞受賞のマーレイ・バートレットはチャーミングでどこか憎めない演技で楽しませてくれました!とにかく、くだらなくて面白い!
 
 
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キャスト紹介

ホワイト・ロータス

セレブの宿泊客
レイチェル・パットン/アレクサンドラ・ダダリオ

シェーンの新妻 あまり豊かではない家庭出身のジャーナリストでクリックベイトの仕事をしています

 

シェーン・パットン/ジェイク・レイシー

 レイチェルの新夫で家業の不動産会社の社員 裕福な家庭の出身

 

ニコル・モスバッカー/コニー・ブリットン 

検索エンジン会社のCFO 家族サービスで旅行へやって来たものの、仕事に追われてしまいます

 

マーク・モスバッカー/スティーヴ・ザーン

癌ではないかと不安を抱えているニコルの夫

 

オリヴィア・モスバッカー/シドニー・スウィーニー 

ニコルとマークのひねくれた性格の娘でクインの姉 

 

クイン・モスバッカー /フレッド・ヘッキンジャー

ニコルとマークの内向的な息子でオリビアの弟 旅行中もスマホばかりみています

 

パウラ/ブリタニー・オグレイディ

オリビアの友人

 

ターニャ・マクオイド/ジェニファー・クーリッジ

 亡くなったばかりの母親の散骨のためにハワイを訪れた裕福な女性 精神状態がとても不安定で心の平安を求めています

 

ホテル従業員
 アーモンド/マーレイ・バートレット

 ホワイト・ロータス・ハワイの支配人 ドラッグ中毒の過去を持ち5年間禁酒中

 

ベリンダ/ナターシャ・ロスウェル 

ホワイト・ロータスのスパのマネージャー

 

カイ/ケコア・スコット・ケクマノ

ポーラとロマンチックな関係になるホワイト・ロータスのネイティブ・ハワイアンのスタッフ

 

あらすじ 第1話 ホワイト・ロータスへようこそ(54分)

『ハワイアン航空 ホノルル行き451便は、15分後26番口より搭乗を開始いたします

順番にご案内しますのでそのままお待ち下さい』

空港の待合ロビーで、1人搭乗時間を待っているシェリー・パットンは、

何か思い詰めているような、とても堅い表情をしていました。

「帰りの便?」

シェリーの向かいに座っていたカップルの中年女性が声をかけます。

「ええ」

シェリーは小さな声で答えます。

「アマナリホテルは食事が美味しかったわ」

そのカップルも帰りの便を待っているようです。

「何もないけど ぼうっとできたわ どこに宿泊を?」

シェリーはその会話にうんざりしましたが

「ホワイト・ロータス」

宿泊したホテルの名を伝えました。

「あそこに?人が殺されたとガイドに聞いたわ」

シェリーは、躊躇する事もなく

「死体が俺たちの便に」

と彼女に教えました。

「ホノルル行きの便に?」

「今から運びこまれます」

「ふ~ いい休暇だった?」

女性は少し呆れながらも、シェリーに話題を振ります。

すると…シェリーは答えにくそうな様子でサングラスをかけると

「新婚旅行でした」

と言いました。

「おめでとう」

「理想どおりの新婚旅行だった?」

夫婦は口々にシェリーに祝福の言葉をかけましたが…

シェリーは、不機嫌そうに首を振るだけです。

「奥さんは?」

今度は、夫が訊ねました。

シェリーはさっきから1人でいるのです。

「今どこに?」

きっと、新婚旅行中の若いカップルならラブラブなはずです。

「悪いが ほっといてくれ」

ところが、シェリーは夫婦に悪態をついてしまいました。

夫婦は、とてもバツが悪そうに沈黙してしまいます。

そして、シェリーもいたたまれずに席を立ち窓外を眺めにいきました。

すると…

ちょうど大きな荷物を機体へ運び込むところでした。

それは“あの死体”に違いありません。

いったいホワイト・ロータスで何が起こったのでしょうか?

シェリーと“あの死体”の関係は?

続きは本編で!

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感想と見どころ

ここからはネタバレを含みます

マイク・ホワイトの演出がニクイ

一番の見所と言えば

ハワイのロケーションを満喫!

まるで旅行気分に浸れます。

おまけに、一見優雅なセレブ客がそれぞれに諸事情を抱えていて、

まるでハワイ旅行を満喫できていない所が滑稽でもありました。

そして、ずーと頭から離れないのが、冒頭に登場する

“あの死体”

いったい誰なの?とストーリーが展開されて行く中で、ついつい考えてしまう…

何て上手い演出なんでしょ!

そしてまた、現代社会をブラックコメディで風刺し

全くくだらないと大いに笑わせてくれました。

それでは、特に意地悪だな~と感じたシーンを挙げてみます。

レイチェルの場合

リッチなシェリーと結婚したレイチェルは、シェーンに反対されジャーナリストの仕事を続けるかどうか迷います。

ところが、その実レイチェルにジャーナリストとしての才能はなく、他人の記事をコぺピした記事を書き、その内容自体も把握していないありさまでした。

さあ、彼女の選択は如何に…

女子大生のオリビアとパウラの女の友情って!

仲がイイようで、実は…

お互いに、腹に一物を抱えていました。

女友達アルアルなんですかねぇ~

特に、パウラは先住民族のスタッフのカイとひと夏の関係になりますが、

彼をそそのかし窃盗事件を起こさせます。

結局、カイは窃盗犯で逮捕されてしまいますが、パウラは沈黙しカイの擁護すらしません。

本音ではオリビアに対して嫌悪感を持っているくせに、善意の振りをしてカイを利用しただけの偽善者でした。

この2人は、登場から意識高い系で悪意に溢れていて最後まで好きになれません。

それでも、2人の友情は壊れなかったフシギ…

こうして、人間の暗部を描いたドラマは、ただただ滑稽でくだらなくて癖になる面白さでした。

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