今回紹介する映画は 摩天楼はバラ色に
1987年公開 アメリカ合衆国製作 監督:ハーバード・ロス
原題:The Secret of My Success(110分)
【摩天楼はバラ色に】解説
監督のハーバード・ロスは【愛と喝采の日々】【フットルース】【マグノリアの花たち】等数々の作品を手掛けたヒットメーカーです。
そして、当時【バック・トゥ・ザ・フューチャー】【ティーン・ウルフ】でトップスターの仲間入りしたマイケル・J・フォックスを主演に迎え
【スーパーガール】で注目を集めたヘレン・スレイターと舞台女優であり映画【ナインハーフ】で注目されたマーガレット・ホイットンを相手役にキャスティング
当時の日本では、マイケル・J・フォックス人気を不動にした話題作でした。
1980年代のアメリカでは、M&A(企業合併・買収)の大きなブームが起こっていました。
そんなマネー・ゲームが盛んに行われていたニューヨークを舞台に、田舎から出て来た青年が起死回生を狙ったコメディ作品です。
“アメリカでビジネスでビッグになってやる!”
当時、根拠もない夢を語っていた男子に影響を与えた作品でもあった…と感じています。
原題のThe Secret of My Success…主人公ブラントリーは、どんな手を使って、たったの2週間で成功を収めたのでしょうか?
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(配信は投稿時のものとなります)
キャスト紹介
主演のマイケル・J・フォックスは、この作品公開の3年後1990年頃からパーキンソン病との闘いが始まり2000年には、一線から退いていました。
その後はアニメの声優をしながら、2004年頃から再びTVのゲスト出演など復帰しています。
しかし、2020年には病の影響で、記憶力が衰えた事をきっかけに再び引退を表明しています。
マイケル・j・フォックスが最も輝いていた1980年代です。
ブラントリー・フォスター/マイケル・J・フォックス
カンザス州出身の青年でビジネスでの成功を夢見ています。大学卒業後、両親の反対を押し切りニューヨークで就職を決めてしまいます。
クリスティ・ウィルズ/ヘレン・スレイター
ブラントリーの叔父の会社の重役。ハーバード出身のエリートの女性。
ヴェラ・プレスコット/マーガレット・ホイットン
ブラントリーの遠縁の叔母。ペンローズ社創業者の娘。
ハワード・プレスコット/リチャード・ジョーダン
大企業ペンローズ社の社長でブラントリーの遠縁の叔父。ブラントリーをメール・ボーイとして採用します。
フレッド・メルローズ/ジョン・パンコウ
ペンローズ社の配送係。ブラントリーの指導係。
あらすじ
“ペントハウスに住んで美女にモテるんだ”そんな夢を抱いてニューヨークへやって来たブラントリー。
ニューヨークは、人も街もカンザスの田舎とは大違い!
圧倒されるブラントリーですが、希望で胸が膨らみます。
翌日、内定していた会社に出社したブラントリーは…「クビだ。すまんな」と入社早々に解雇されてしまいました。
LBO(企業買収の手法の1つ)で乗っ取られた会社は、社員の9割がクビにされてしまったのです。
ブラントリーもその1人でした。
「これがニューヨークか。わかったよ」
出鼻をくじかれたブラントリーでしたが、職を求め面接を次々と受けます。
しかし、新卒で未経験の彼を雇ってくれる企業はありませんでした。
いきなりの試練にブラントリーは、最後の切り札の遠縁の叔父を頼る事にしました。
ニューヨークのオフィスビルを訪れると…何と!
叔父は、本社だけでも3万人も雇用している大企業ペンローズ社の社長だったのです。
ブラントリーは、何とか叔父のハワード・ブレスコットに会う事が叶いますが…
「君に何ができる?経験はあるのか?」
やはりプレスコットもブラントリーに否定的です。
「チャンスさえくれれば僕は必ずできる」
「あなただって、初めての時はどうでした?」
「こう思ったはずだ。“チャンスさえくれれば”」
するとプレスコットは、会議を知らせに来た秘書に向かって
「人事部に1人入れると言え」と伝え
「入口に立った、後は君次第だ」と言い残し会議に向かいました。
社長室を後にしたブラントリーは、偶然見知らぬ美女に出会い一瞬で一目惚れしてしまいました。
チャンスを掴んだ…と思いきや
翌日ブラントリーを待っていたのは…
思い描いたホワイトカラーとはかけ離れた郵便の配送係の仕事でした。
それでもブラントリーはあきらめず、色々と模索してみますが…
メール・ボーイが相手にされる訳もありませんでした。
そして、一目惚れした美女を発見します。彼女は重役のクリスティ・ウィルズだと分かります。
そんなある日、最下層からのし上がる為
ブラントリーはある秘策を思い付きます…
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勝手に私見考察
今観ると…ツッコミ所満載ですが
当時は、この分かりやすいサクセスストーリーで大ヒット!
もしかしたら、マイケル・J・フォックスのキャラのお陰だったかもしれませんね。
思い出してみると、1980年代はエディーマーフィの【大逆転】やメラニー・グリフィスの【ワーキング・ガール】といった、逆転サクセス・ストーリーが流行っていました。
どの作品も映画館へ足を運びました。面白かったですよ!
この【摩天楼はバラ色に】も紆余曲折、酸いも甘いも経験した主人公のブラントリーが…
最後は、恩人であった叔父の会社を乗っ取り追い出してしまう~!
マネーゲームがもてはやされた時代にヒットした作品です。