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【ドラマ:ロード・オブ・ザリング:力の指輪 シーズン1】Amazon版つまらない? ここを押さえれば面白くなる! 

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今回紹介するドラマは ロード・オブ・ザリング:力の指輪

アマゾン・スタジオ製作 2022年9月1日よりEP1,EP2を全世界に同時配信しました(1話70分前後)

そして、2022年10月14日に全8話の配信を完了しています。

原題: The Lord of the Rings: The Rings of Power J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』とその追補編

Amazonの挑戦

この【LOTR:力の指輪 シーズン1】配信に至るまでには、Amazonや製作陣の熱い情熱と挑戦に満ちたドラマがありました。

Amazon.comは、2017年に『指輪物語』のテレビ化権を2億5000万ドルで購入し、史上最も高額なテレビシリーズの製作を開始します。

これには、Amazon創設者で会長のジェフ・ベゾスが“次のゲーム・オブ・スローンズ”を求めた事に端を発します。

彼は、金額に糸目はつけませんでした…10億ドルの予算で5シーズン製作を確約したんですから

正に、ベゾスのPrime Videoへの思い入れが伝わるエピソードではないですか

そして、このビックプロジェクトのショーランナーに指名をされたのは、J・D・ペインとパトリック・マッケイの2人。

しかも彼らは、目立った実績もなく、ショーランナーを務めるのは今回が初めてなのです。

この2人もピーター・ジャクソンに負けず劣らず壮大な冒険を開始しました。

何だか…ジャクソン監督も凄いと思いましたが、この2人の勇気も称賛したい!

こうして配信されたシーズン1は、配信初日に世界中で2500万人以上の視聴者数を記録し、Prime Video歴代作品最高の初日視聴者数を達成したのです。

LOTRファンの期待の大きさが伝わりますね!(以降LOTR=ロード・オブ・ザ・リング)

LOTRのおさらいはこちら↓

では、【LOTR:力の指輪】で描かれた世界とは…

映画【LOTR】第1作目の冒頭の7分に及ぶガラドリエルのナレーション部分であり

それはアルダ(地球)の第2紀、指輪の誕生とエルフ、人間の同盟軍とサウロンとの熾烈な戦いの歴史です。

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第1紀解説

【LOTR:力の指輪】に行く前に、第1紀の解説をザックリ交えておきます。

この第1紀を抑えておくと、早々にドラマの流れが理解できます。

冒頭のガラドリエルのナレーションや輝く2本の木の映像の意味も

あの事ね~と理解できます。

実は、指輪物語の長い歴史は、アルダで繰り広げられる、神々の戦いを描いた神話だったのです…

ざっくりアルダの歴史解説

創世記

絶対神エル・イルーヴァタールは、最初にアイヌアという精霊の種族を創造します。

アイヌアの中には、兄弟関係を持つ者もいました。

その中に、最も力を持った神マンウェイとメルコール(後の冥王モルゴス)の兄弟がいました。

そして、イルーヴァタールは、実在する世界エア(Eä)を誕生させます。

すると、エアに心を奪われたアイヌア達は、そのエアの中にアルダ(地球)を創造します。

アイヌア達は、エアの外側にいましたが、イルーヴァタールからアルダに降ることを許され、

多くのアイヌアが下向しました。

その中に、マンウェイとメルコール兄弟もいました。

エアに下向したアイヌアたちは、15名の力ある者を上級精霊のヴァラールと呼び、残りの者はマイアールと呼びました。

勿論、マンウェイとメルコール兄弟はヴァラールです。

そして、イルーヴァタールの考えを最も理解するマンウェイが王としてアルダを治めました。

ところが、メルコールはアルダの支配を欲し、アイヌアが心奪われたような理想の世界を築くべく務め

たのに対し、次第にアイヌアを邪魔する存在になっていきます。

そして、ヴァラールはアルマレンに王国を築き、地上は「アルダの春」と呼ばれ繁栄を迎えました。

しかし、この時メルコールは、北方で邪悪な生物や巨大な山脈などを作り出し力を蓄え、襲撃するチャンスを伺っていました。

そして、とうとうメルコールの奇襲によって、アルダの二つの灯台とアルマレンの宮殿が破壊され、ヴァラールは中つ国を去ってしまいます。

彼らは、西方のアマンの地にヴァリノールを建国し「アルダの春」は終わり、灯火の時代は終焉を迎えました。

その後、メルコールの支配する暗黒時代が始まり、邪悪な者達や怪物たちが数多く跋扈するようになりました。

こうして、長期間に渡り中つ国はメルコールに支配下され暗黒時代は続きます。

その後、次第にその勢力は、中つ国の南方へと拡大していったのです。

この時、メルコールの副官にサウロンが登場します。

またその頃、壊された二つの灯火の代わりに、二本の木(テルペリオンとラウレリン)がヴァリノールを照らしはじめ、二本の木の時代が始まります。

しかし、二本の木の光は中つ国には届かず、未だ暗黒時代が続いていました。

そこで、ヴァリノールのヴァラールたちは、これから目覚めるイルーヴァタールの子らのために、

幾つもの星々を天に輝かせ、メルコールに対する滅びの印ヴァラキアカ(ヴァラールの鎌)と呼ばれる

7つの強力な星々(北斗七星)を天に嵌め込みました。

この難事業をやり遂げた時、ついにエルフがクイヴィエーネンの湖の畔で目覚め

第1紀が始まります。

第一紀

メルコールは誕生したエルフを襲いました。しかし、エルフの中にもメルコールに対抗する勢力が現れます。

こうして、エルフVSメルコール(モルゴス)の戦いが始まります。

また、エルフの中には、メルコールの手に堕ちオークと化したと言われる者もいました。

その後、何度も戦いが行われる中で、ヴァラールによって太陽と月が造られ、太陽が初めて登ると、イルーヴァタールの子の人間が目覚めるのです。

その後、メルコールはエルフ王の父親を殺害し、シルマリルとエルフの宝石を盗んだことから、「黒き敵」という意味のモルゴスと呼ばれるようになり、以降名前で呼ばれなくなります。

また、第一紀では、7度に渡り合戦が行われました。

そして、とうとう最後の”怒りの戦い”でモルゴスが敗北すると、彼は虚空(エアの外)へ追放され、サウロンは逃亡して身を隠しました。

しかしサウロンは、荒廃しヴァラールの神々に見捨てられた中つ国の再建こそが、自分の仕事と考えていたのです。

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第1紀~第2紀

モルゴスを滅ぼした“怒りの戦い”の後

功績を残したエダイン(人間の3士族)は、ヌーメノールを与えられ繫栄します。

一方、エルフの上級王ギル=ガラドは、中つ国にあるリンドン沿岸部を治めていました。

中つ国とヌーメノールには、長い平和の時が訪れています。

しかし、平和な中つ国ではモルゴスの副官であったサウロンが密かに始動していたのです。

ここから【LOTR:力の指輪】の物語は始まります。

『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』予告編4 | Amazonプライムビデオ

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補足:アイヌアとは

アイヌアとは、精霊であり天使のような存在だと理解できます。

そして、物語に登場するイスタリ(魔法使い)や、サウロンもアイヌアのマイアールと呼ばれる精霊なのです。

アルダの長い歴史とは、アイヌアたちが、善と悪に別れ覇権争いをし、

神の時代から人間の時代の始まりを描いた歴史なのです。

キャスト紹介

エルフと人間は、イルーヴァタールの子とも言われ、イルーヴァタール(絶対神)の手によってのみ創られた種族です。

また、エルフは“イルーヴァタールの長子”とも呼ばれ、アイヌアに似た性質を持ち神秘的であり、

アルダにおける最善の生物として創造されました。

エルフ

ガラドリエル/モーフィッド・クラーク

ガラドリエル 出典:Amazon Studios

ヴァリノールで生まれますが、戦いで兄を亡くし、その遺志を継ぎ打倒サウロンを誓います。エルフの戦士で北軍の司令官。

エルロンド/ロバート・アラマヨ

エルロンド出典:Amazon Studios

半エルフでエルフの人生を選んだエルロンドは、モルゴスを倒した後、ギル=ガラドとともにリンドンに移り、ギル=ガラドの下で高官を務めます。一方、人間を選択した双子の兄弟のエルロスはヌーメノールの初代の王になりました。

アロンディル /イスマエル・クルス・コルドバ

出典:Amazon Studios

シルヴァン・エルフのアロンディルは、モルゴスの味方をした南国人の見張り役の任務を長年にわたり務めていました。

警戒する対象の村の治療師ブロンウィンに密かに恋心を寄せています。

ギル=ガラド /ベンジャミン・ウォーカー

怒りの戦い後、上級王のギル=ガラドは、中つ国のリンドンを治めます。

彼は、エルフや中つ国に迫る危機を隠していました。

ケレブリンボール卿/ チャールズ・エドワーズ

エレギオンの領主であり有名な鍛冶師

ヌーメノール

ヌーメノールは、中つ国とアマンの間にある島で、怒りの戦い後、褒美として人間に与えられました。

人間は、イルーヴァタールの手によって創られた第二の民です。

人間は、エルフよりも劣る存在ですが、イルーヴァタールによって寿命という贈り物が与えられました。

そのため、人間は成長も衰えるのも早く、不死のエルフよりもずっと性急に運命を切り開く者もいます。

そして、エルフよりも功績を残す人間もいました。

ミーリエル /シンシア・アダイ=ロビンソン

ミーリエル出典:Amazon Studios

病床の父王に代わりヌーメノールを統治する摂政女王。ヌーメノールの滅亡の未来を知る故、エルフのガラドリエルに対して警戒心を持ちます。

エレンディル /ロイド・オーウェン

出典:Amazon Studios

ヌーメノールの海洋警備隊の船長。彼の名は”エルフの友”を意味します。

また、エレンディルは、この物語において重要な役割を果たしていきます。

イシルドゥル /マックス・ボルドリー

エレンディルの息子でヌーメノールの海洋警備隊員士官候補生。

エアリエン /エマ・ホーヴァス

エレンディルの娘でイシルドゥルの妹。

ファラゾーン /トリスタン・グラヴェル

ヌーメノールの執政

ケメン /レオン・ウェイダム

ファラゾーンの息子

南方国の住人

南方国の人間は、かつてモルゴスに味方した為、ヌーメノールのような繫栄には程遠い貧しい生活を送っていました。未だエルフの監視が続いていましたが、平穏な日々が続き、人々はサウロンやオークの事を忘れていました。

ブロンウィン /ナザニン・ボニアディ

ブロンウィン出典:Amazon Studios

南方国の治療師。シングルマザーでテオを育てています。

エルフのアロンディルに想いを寄せますが、彼を敵と思っている村人やテオに悟られないよう振舞っています。

テオ /タイロエ・ムハフィディン

テオ出典:Amazon Studios

南方国の治療師ブロンウィンの息子

ワルドレグ /ジェフ・モレル

アダルと戦う事を決心したアロンディルとブロンウィンに反対し、仲間とともにアダルの傘下に下る村の男

ドワーフ

ドゥリン王子 – オウェイン・アーサー

 出典:Amazon Studios

カザド=ドゥム(後のモリア)の王子。ドワーフは、エルフを嫌っていますが、エルロンドとは、旧知の友

ディーサ – ソフィア・ノムヴェテ

ディーサ出典:Amazon Studios

ドゥリン王子の妻

ドゥリン3世 – ピーター・マラン

カザド=ドゥムの王

ハーフット

ハーフットは、小さなコミュニティで森の中を移動して暮らす種族です。後に誕生する種族ホビットの祖先にあたります。

エラノール(ノーリ)・ブランディフット – マルケラ・カヴェナー

ノーリ出典:Amazon Studios

ラルゴとマリゴールドの娘。保守的なハーフットの中で、好奇心旺盛で冒険心の強い女の子

ノーリは、よそびとを善人と信じ彼のお世話をします。

ブランディフット/ ディラン・スミス

出典:Amazon Studios

ノーリの父親。車輪作りの職人

マリゴールド・ブランディフット /サラ・ズワンゴバニ

ラルゴの妻でノーリの母親

ポピー・プラウドフェロー /メーガン・リチャーズ

ノーリの親友

ディリー・ブランディフット – ボー・キャシディ 

ノーリの弟

サドク・バロウズ /レニー・ヘンリー

ハーフットの長

その他

よそびと /ダニエル・ウェイマン

よそびと出典:Amazon Studios

隕石から現れた正体不明の男。ノーリに発見され彼女の世話になりますが、男には記憶がありません。

不思議な魔力を持つよそびとは、善人かそれとも悪人か…

ハルブランド – チャーリー・ヴィッカース

ハルブランド出典:Amazon Studios

「分かちの海」で漂流するガラドリエルを救出し行動を共にします。

ガラドリエルは、ハルブランドが南方国の王の血筋であると思いますが、彼の存在は謎が多い。

アダル /ジョゼフ・マウル

南方国のオークの尊父。

アダルは、モルゴスにより心身を捻じ曲げられたエルフで”ウルク”だと名乗ります。

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勝手に私見考察

この【LOTR:力の指輪】は使用権の都合上、ほとんどオリジナル脚本で描かれました。

登場人物もオリジナルキャラが多く登場します。

その為か、賛否両論割れたシーズン1でした。

特に有色人種のキャスティングに大きな反応があったようです。

勝手に感想を述べれば、ストーリーにもキャスティングにもメリハリがなかったのが残念。

映画版では、種族ごとの生活様式から服装や使用する武器や道具の細部まで考案され作られていました。

例えば、エルフなら神秘的であり、美男美女でロン毛です!綺麗なロン毛です!(肝心なので2度書きました)

戦い方もレゴラスのように華麗で、オークなどは簡単にやっつけてしまいます。

今回は、人間に近いエルフでした。神がかりが乏しい~

そして、他の種族、親子間であっても肌の色がバラバラでした。

みんな混ぜこぜ!

リアル感が感じられないのが、不満の一因ではないでしょうか

ファンタジーではリアル感が肝心要なのです。

観客に実際にはあり得ないファンタジーを体感させるのですから!

そこは、ジャクソン監督も大変拘っていました。

まあまあ、ストーリー展開はこれからが本番!

既にシーズン2の撮影に入ったようですので、

次の配信に期待したいと思います。

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