今回紹介するドラマは リヴィエア~隠された真実~ シーズン3
2020年作品 イギリス製作ドラマと勘違いしていました。製作国はアイルランドです。
イギリスの有料TVスカイアトランティックで配信されていました。
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製作総指揮:ニールジョーダン。代表作「モナリザ」「インタビューウィズバンパイア」「俺達は天使じゃない」等の有名作品を手掛けたヒットメーカーです。
シーズン3も裏切りません!
どうぞ、政治家やセレブのクズっぷりをお楽しみ下さい。
併せて、セレブ達の優雅な生活やジョージナのファッションも十分楽しめます。
ロマンスグレーの新しいパートナーと共にグズなセレブ達とのバトルが繰り広げられます。相変わらずジョージナの無双ぶりが…こっ怖…
キャスト紹介
ジョージナ・ライランド:ジュリア・スタイルズ
ガブリエル・ハーシュ:ルパート・グレイヴス
エレン・スワン:クレア=ホープアシテイ
アレクサンドラ・ヘアウッド:シヌーブマコディルンド
ダフネ・アルカダール:ポッピー・デルヴィーニュ
ニコ・エルサム:ジャック・フォックス
ブエノスアイレス市長、ビクター・アルシナ・スアレス:ガブリエル・コラード
セザール・アルシーナ・スアレス(ビクターの次男):フランコ・マシーニ
ダリオ・アルシナ・スアレス(ビクターの長男):エリシオ・バリオヌエボ
リヴィエア~隠された真実~ シーズン3:あらすじ
新しいパートナー
シーズン2では、サイコパスの悪役だったジョージナですが、シーズン3では悪を追跡する側に戻っています。
前シーズンから1年後…
ジョージナ(ジュリア・スタイルズ)はロンドンの大学で教鞭を執る事で、リビエラでの悪夢を断ち切り、平穏な生活を取り戻そうとしていました。
しかし、ジョージナには放火魔の悪い噂が付きまといます。
ある日、芸術品の返還事業の専門家ガブリエル・ハーシュ(ルパート・グレイヴス)が大学を訪れ、ジョージナにチームを組んで欲しいと依頼します。
ガブリエルの話を聞いた、ジョージナは平凡な生活を止め、芸術品の返還事業に参加することを決心しました。
ベネチアに向かった2人。盗難品のターゲットはピカソです。
そして、盗難品のピカソは収集家ルカの主催するパーティーで展示されていました。
ジョージナは裁判所からの返還命令をルカへ渡します。
しかし、ガブリエルがルカの収集品のロザリオを盗んだ事から、ルカの手引きした男達に追われることになってしまいます。
疑念
ルカから追われる身となったジョージナとガブリエル。
そこへ、サーシアム社のCEOで億万長者のアレクサンドラ・ヘアウッド(シヌーブマコディルンド)が、エレン・スワン(クレア=ホープアシテイ)チーフスタッフを送り込み、
ガブリエルに盗んだロザリオを200万ドルで返して欲しいと持ち掛けます。
大金を払ってでも買いたいロザリオとは…
ロザリオの謎を調べるため、ジョージナとガブリエルは2手に分かれることにしました。
そこでジョージナは、サン・トロペの宝石商のアメリーにロザイリオの鑑定を依頼します。
鑑定の結果は、18世紀のデザインで価値はそれ程高くなく25万ユーロ以下だと分かったのです。
宝石店を出た後…偶然、ニコ(ジャック・フォックス)とダフネ(ポッピー・デルヴィーニュ)と再会します。
彼らは、ジョージナの過去を知る唯一の存在でした。
この再会は偶然なのか?それとも…
因縁あるニコとの再会は、ジョージナに疑念を抱かせました。
そして、ロザリオを調べた結果、第2次世界大戦時の盗品で遺族から返還請求が申請されていました。
また、ロザリオの中に「マルガリータ、いつも君を想ってる。永遠に君とともに。エンリケ」と隠されたメッセージがあったのです…
何故、億万長者のヘアウッドが、この安物のロザリオに200万ドルを払うのか…
ヘアウッドとニコに繋がりがないのか…
“偶然を信じない”ジョージナは疑念を抱いていました。
ダフネとニコ
ダフネとニコと再会したジョージナ、しかしダフネとジョージナが会う事を、ニコは反対します。
ダフネは離婚した後、新しい恋人ダリオ(エリシオ・バリオヌエボ)と一緒にサン・トロペを訪れていましたが、
ニコとの支配的な兄妹関係に苦悩していました。
恋人のダリオは、そんなダフネを心配してニコの干渉を止めたり、励ましたりと良き理解者となっていました。
そんな時に、ダリオは父親に呼ばれて、急遽アルゼンチンへ帰国する事になってしまいます。
1人になったダフネの苦悩は益々深まり
ある日、感情を抑えきれなくなったダフネは、ある行動を起こしてしまいます。
それは、ダフネとジョージナとの関係までも壊していく事になっていきます。
ダフネ…本性が怖すぎ…
ブエノスアイレス市長ビクターとヘアウッドの秘密
舞台はリビエラからアルゼンチン・ブエノスアイレスへと変わります。
ブエノスアイレスの市長選挙を控え、再選を目指す現市長ビクター(ガブリエル・コラード)はある少年の不可解な死を巡り苦戦していました。
スラム街では、トマス少年の死の抗議デモが連日起きていました。
デモの先導者はエンリケ・ロメオ神父です。
そして、何とかジョージナ達からロザリオを手に入れたダリオは、急いでブエノスアイレスへ向かいます。
ダリオとセザール(フランコ・マシーニ)は、ブエノスアイレス市長ビクターの息子だったのです。
そして、サーシアム社CEOで億万長者のヘアウッドは、ビクター市長へ密かに選挙資金を提供していました。
何故ヘアウッドとビクターは、トマスの死因を隠蔽するのか…
不可解なトマスの死の謎を追って、ジョージナとガブリエルはブエノスアイレスへ向かいます…
勝手に私見考察
シーズン3は新たな展開で、無理矢理ジョージナを事件に巻き込む感は否めませんが、またまた面白く8話まで一気に観てしまいました。
全リビエラのドラマに描かれる人間の2面性…本当に信頼できる人と出会う事は難しい社会なんだと思い知らされるドラマです。
ブエノスアイレス市長のビクターやヘアウッドの目的は、社会的には非常に貢献する素晴らしい事業でした。
しかし、手段を選ばない結果、復讐され目的は失敗に終わってしまいます。
結局、因果応報なストーリー展開となっていました。
私的には、エレン・スワンの母親が一番恐ろしく見えましたが…
また、強靭な精神力のジョージナと精神的に不安定なダフネの対比が面白かったです。
ダフネは自分自身が全く理解できていない、依存心の強い女性でした。
ジョージナに対する裏切やその後の行動は、チョット信じられない行為で…ダフネお前もか!の展開。
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また、シーズン3では後半の舞台が、アルゼンチンに移ります。
日本では、『母をたずねて3千里』を1番に思い浮かべるかも…(古すぎかな?)
冗談はさて置き
現在では、デフォルトといった経済的に苦しい国のイメージが強いアルゼンチンですが
実は…
実はアルゼンチンは、1929年には世界第5位の富裕国でした。しかし、1929年の世界恐慌によってアルゼンチンのモノカルチャー経済を襲い、政治は急速に不安定化しました。その後、軍政や経済政策の失敗などから、債務不履行を繰り返すなど、富裕国だった面影はありません。(引用先:Wikipedia-アルゼンチン)
先ほどの『母をたずねて3千里』の描かれた時代は、アルゼンチンが富裕国の時代だった訳ですね。
こうした歴史的背景を知ったうえで
市長のビクターが規制を緩和し、サーシアム社を誘致し最先端の治療薬の開発を起爆剤とし、経済の立て直しを図ろうとしていたビックプロジェクトだった事が分かります。
彼は、犯罪者か英雄か…政財界の闇も絡めスケールアップされ描かれたシーズン3でした。
そして、信頼できる新たなパートナーを見つけたジョージナ。
シーズン4はあるのでしょうか…
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