今回紹介する映画は わたしの幸せな結婚
概要
2023年3月日本公開の映画 制作:TBS SPARKLE 配給:東宝
監督:塚原あゆ子(代表作:アンナチュラル(2018) MIU404(2020)など)
TBSドラマが専門のようですね
上映時間:115分
原作:小説投稿サイト『小説家になろう』で投稿された顎木あくみの同名オンライン小説。
顎木あくみのデビュー作は人気を博し、その後2018年にスクウェア・エニックスよりコミックが、続く翌年にはKADOKAWAの富士見L文庫より書籍化もされます。
そして何と!
2023年9月時点で電子書籍・コミック含むシリーズ累計発行部数が800万部を突破
その勢いは収まらず、朗読劇や舞台も上演され
そして、2023年に映画公開、テレビアニメが放送され、その第2期の制作も既に決定しています。
破竹の勢いですね~
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キャスト紹介
メインキャスト/久堂家
斎森 美世/今田美桜 | 異能者の家系である斎森家の長女で19歳 継母と異母妹から虐げられ、 異能を持っていない美世は使用人同然の生活を強いられていた 愛を知らずに育った美世は、ただ耐え忍び全てを諦めていた |
久堂 清霞/目黒蓮 | 名家・久堂家の27歳の当主 異形の討伐を担う対異特殊部隊の隊長を務める軍人で雷や炎を操る強力な異能を持つ 美形だが冷酷無慈悲な軍人と噂されている |
ゆり江/ 山本未來 | 久堂家通いの老年のお手伝いで清霞の母親的な存在 |
斎森家
斎森 香耶/髙石あかり | 美世の異母妹で、斎森家の次女 華やかな美貌と見鬼の才を持つことで自惚れ姉の美世を虐げる |
斎森 香乃子/ 山口紗弥加 | 美世の継母で、香耶の実母 かつて斎森真一の恋人だった頃、真一と澄美の政略結婚で 別れさせられた為、澄美と美世を憎悪している |
斎森 真一/ 高橋努 | 斎森家の当主で、美世と香耶の父親 異能の血を強くするために政略結婚した 先妻・澄美との子で異能者でない美世を疎んじる 後妻との子で見鬼の才を持つ香耶に愛情を注ぐ |
花/ 小林涼子 | 斎森家の元使用人 斎森家では美世の数少ない味方であったが、 幼い美世を庇った為に解雇されてしまう |
辰石家
辰石 幸次/ 小越勇輝 | 辰石家の次男 美世と香耶の幼馴染で、香耶の婚約者 以前から美世に好意を抱いている |
辰石 実/平山祐介 | 辰石家の当主で、幸次の父親 辰石家の威信を取り戻すため、美世の母方の家系である薄刃家の異能を欲して 美世と長男との縁談を望んでいた |
薄刃家
鶴木 新/ 渡邊圭祐 | 鶴木家の御曹司 美世の母方の従兄 |
薄刃 澄美/ 土屋太鳳 | 美世の亡母で斎森真一の先妻 薄刃家存続のため斎森家へ嫁ぐ |
薄刃 義浪/ 火野正平 | 美世と新の祖父で澄美の父親 |
帝国、帝国陸軍関係者
五道 佳斗/ 前田旺志郎 | 清霞の部下で対異特殊部隊に所属 ややお調子者の性格で清霞に軽口を叩いて揶揄うこともあります |
堯人/大西流星 ( | 帝位を継ぐ最有力候補 清霞とは幼い頃からの友人 |
今上帝/ 石橋蓮司 | 帝国の最高権力者 病に臥せている |
あらすじ
<古来 こノ国では 恐怖心が生み出す鬼や妖しヲ 異形と呼び
異形は人々に災いをもたらしていた
そノ災禍ノ中 最も強い力ト崇めらレていた 未来を予知する 天啓の異能を持つ帝が国を治めた
帝は様々な異能(念力、火を起こす力、瞬間移動、透視能力なの様々な能力)ヲ持つ血族を導いて 異形ノ討伐に奮戦
臣下トなった異能ノ家系は代々帝に仕え 異形から国ヲ守り続けている
しかし その定めの中で不遇な最期を迎えてしまった異能者達は災いヲ起こさぬよう
その魂ヲ蟲のまりとして封じられ 特別な墓である 奥都城に収められた
異形による災いは 過去の遺物 こノ世は今 平穏に保たれている
こノ世界には 様々な異能ノ家系が存在し そノ特殊な血ヲ 少しでも濃く保つよう
家同士は互いに協調ト対立を繰り返している>
そして、私もまた異能を受け継ぐ家系の長女として
その1つ、斎森家で生まれた
父と母は政略結婚だったが、私を生んで間もなく、母は病でこの世を去り
父は且つての恋人と再婚し
異形を見る力“見鬼の才(不可視の異形を視認できる、基礎的な異能)”を持つ香耶が生まれた
異能の家系である斎森家は、大きな純和風の屋敷を帝都に構えた名家。
居間では、当主の後妻香乃子と次女の香耶がゆったりと朝食をとっていました。
「渋い」
香耶がまた異母姉の美世に意地悪を始めます。
彼女はそう言うなり、湯呑のお茶を美世にかけたのです。
「申し訳ありません」
美世は消えそうな声で謝ると、持っていた布巾で慌てて拭きました。
「そんなの出して恥ずかしくないわけ」
「香耶、仕方ないのよ。あの女の娘だから」
すると、追い打ちをかけるように香乃子が憎々しげに言います。
それを聞いた美世は再び
「申し訳ありません」
と繰り返し謝り委縮するばかりでした。
「早く拭いてよ。シミになるから」
その時、当主の真一が居間へ入って来ました。
ところが、真一はチラッと香乃子に目を向けるだけで咎めることもなく、実娘の美世を心配する様子もありません。
「片づけたら着替えろ。お前の部屋に準備してある」
真一が美世に冷たく言うと
カッツ カッツ カッツ
まるで美世に嫌がらせをするかのように、香乃子がゆで卵の殻を割ろうとワザと大きな音を立てるのです。
美世は終始うつ向いたままで、片付け終わると逃げるように出て行きました。
同じ姉妹でありながら、香耶が生まれてからというもの、異能を持たない美世は父親からも見放され、
良家の子女としての教育も受けさせてもらえず、虐げられ、使用人以下の扱いを受けてきました。
そして、19歳になった美世は、すべてを諦め笑うことを忘れていたのです。
そんな美世に、突然舞い込んだ縁談話…
しかも、その相手とは…
異能者の家系で最高の名家とされる久堂家の当主で
冷酷無慈悲な軍人と有名な清霞だったのです。
そして、彼には今までも何人もの令嬢と婚約するも、みんな3日も持たずに逃げ出してしまったという噂さまでありました…
続きは本編で!
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アニメを観たい方は
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勝手に私見考察
ここからはネタバレを含みます
異形との戦いのシーンの完成度はイマイチだったものの、思ったよりも良かった感想を持っていた私でしたが…
レビューをみると、意外にも酷評が多かったんです。
それではと、アニメを観てから原作も読み始めてみました。
その結果…
そりゃあ~酷評になるよな!と結論に達したんです。
昔から変わらないね
エンドロールにその答えが出ていましたよ!
ジャニーズ問題で逃げていたあの方が…
制作に名を連ねているではないですか
しかも、TBS SPARKLEが製作しているあたり!
ピンときませんか!
人気小説を利用した大手事務所の推しタレントのプロモになってしまったんですね!
たのきんトリオにシブがき隊の時代なんて、ジャニーズのアイドル推し映画がよく公開されていました
内容なんて二の次でつまらんの何のって!
それでもファンは喜んで映画館へ行ったんですよね~(かく言う私もその1人です)
いい加減、止めなさいよ!
もっと原作をリスペクトした作品であれば、誰も文句は言わないでしょうけど…
そのあたりBBCドラマを見習ってほしいな~
原作のメッセージを無視したストーリー
原作は、家族から蔑まれ愛を知らずに育った薄幸の娘美世と
女嫌い(?)な婚約者が様々な試練を乗り越え本当の幸せを掴むラブストーリーであり
また、家族とは何か…と家族の在り方を描いた感動のヒューマンドラマでもありました。
ところが、映画ではそのところがバッサリとカットされています。
物語は非常に薄っぺらなモノになってしまっていました~
清霞とゆり江のキャラ設定が弱い
原作の清霞と映画の目黒連とはかなりイメージは合っていて悪くないと思いましたが
しかし、何かが足りない…
それはきっと、劣等感に苛まれオドオドするばかりの美世に対して、原作の清霞はかなり献身的に尽くすなど、
女性が求める理想の男性像が描かれていました。
外見だけでなく
しかも、名家の中でも最強の異能者で対異特殊部隊の隊長!
なのだから、もう少し威風堂々な清霞でもよかったと思う。
女性に不慣れな清霞を演出していたのかチョット頼りなさを感じてしまった。
特に、美世の唯一の味方だった花を探し出し、久藤家で2人を再会させる感動のシーン
からの~
美世が清霞へ異能者でないことを打ち明けに行き、清霞はたまらず美世を抱き寄せ
2人の距離が一気に近づく重要なシーンをかなりカットしていましたね。
あの一連の感動の場面は、清霞と美世、そしてゆり江も含めた久藤家の家族の形が決定的なものとなる要の場面だと思うだけに残念でした。
そして、ゆり江の存在も映画では何だかな~
原作では、美世に対するゆり江の言葉の一言一言が温かくって母親のように見守ってくれている存在なのですが、
映画では、そこも弱すぎましたね。
山本未來は身長も高いし、ゆり江のイメージとはチョッと違いましたかね~
まるで久藤家の女主人のようなキャラになっていた
まあ…結論としては
推しタレを満遍なく如何に魅せるかが最優先事項だったんだなと分かる故に
原作ファンからは指示されない作品になってしまった!
ということではないでしょうか…800万部を甘く見過ぎでしょ