今回紹介する映画は 学校では教えてくれない現実社会の厳しさと優しさを描いた 「また、必ず会おう」と誰もが言った
「また、必ず会おう」と誰もが言った】解説
2013年作品 原作は喜多川泰氏の同名小説の映画化
友達に噓をついた手前、東京へ1人旅をする羽目に…そこで出会った人々は厳しく、そして優しかった。
この作品の肝は、この優しさ!
主人公和也が、出会った人たちの生き様から、人の優しさと人生の厳しさを学び成長していく青春ロードムービーです。
キャスト紹介
主人公を演じた佐野岳君。ジュノンボーイのグランプリに輝いてからの~映画初主演のようですが…やはり演技の点ではもう少し頑張って欲しい…
実力者揃いの中での主演、大変だったのではないかと察するに余りありますが
そして、脇を固める俳優陣が良かった!特にイッセー尾形さんは素晴らしかったです。
海外俳優のレベルに引けを取りませんね。紆余曲折の人生を経験してきた感…良かった~
香月和也:佐野岳、柳下吉治:イッセー尾形、田中昌美 :杉田かおる、島津純:嶋田久作、秋山荘介:塚本晋也、警官:徳井優、柳下富江:角替和枝、香月夕子:古村比呂、香月道彦:国広富之
あらすじ
青春ロードムービー:現実社会を知った少年は…本当の自分を知った!
香月和也は、熊本県の高校2年生。
その日、仲間と5人で「東京クセ~」と行った事のない東京の話で盛り上がっていました。
和也はついつい「スカイツリーはゲロの匂いがする」「女と知り合った」と等と調子に乗って大見栄を張ります。
しかし、仲間には嘘とバレバレでした。
仲間からの総突っ込みに、和也は嘘に嘘を重ねて意地を張り、とうとう東京の写真を見せる事になってしまいました。
その挙句、母親にも大学の下見に行くと嘘を言って旅費をせがむ始末でした。
そして、いよいよ東京へ1人旅
東京に着いた和也は、さっそく東京スカイツリーの記念写真を撮り、何とか証拠写真をゲット!
ところが、とんでもない事に気が付きます。
ポケットの財布がどこを探してもありません。
和也は、慌てて近くの交番へ…
警官に説明している間に、帰りの飛行機の搭乗時間が迫っていることに気づきます。
仕方なく、和也は財布を諦め、急いで空港に向かいます。
ところが、既に帰りの飛行機は飛び立ち、料金の払い戻しも出来ずとうとう無一文になってしまいました。
和也は諦めて、そのまま空港のロビーで一夜を過ごすことにしました。
一方、空港の売店では…
店員達は、空港のベンチに横になってスマホを見ている少年をの噂話をしていました。
「乗り遅れたのよ」「かわいそうに」
しかし、誰も少年に声を掛けようとはしません…
そこへ、店員の田中昌美がやって来ました。
晶美は、噂話をしている店員達に呆れて文句を言うと、つかつかとベンチの少年の元へ行きました。
いきなり声を掛けられた和也は驚いて起き上がります。
このフロアはもうすぐ消灯で、ガードマンが見回りに来るのだと、晶美は和也に教えました。
すると晶美は“ついておいで”
と和也を連れてロビーを出て行きました。
そして和也は、言われるままに昌美の家へ一緒に行く事に…
この日から、和也の本当の旅が始まります…
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勝手に私見考察
私にも同じ年頃の子供がいて、非常に耳が痛いセリフが多くて…とても勉強になりました。
まず、子どもは、親の言うことなんて聞きません。やはり世間に出てから自分で学ぶしかないのかな…とつくづく感じながら観ていました。何だか愚痴の様になってしまいましたが
見せかけだけのプライドで思慮も浅く、行き当たりばったりで始まった1人旅。
しかし、その失敗から色々なことを学び成長していく和也の姿がありました。
何より普通にいるおじさん、おばさん達が心に色々な傷を持ちながら、甘ちゃんの高校生に人生にとって本当に必要な事を学ばせてくれます。
母親はビックリしますよね、家を出た時と帰って来た時では、息子が全く別人のようになっているって…正直羨ましいです
何より耳が痛かったのは、和也は自分軸で考える、自分の気持ちを伝える事をしません。イッセー尾形さん演じる柳下吉治がそこを和也に気づかせます。
決して成功者ではなく余命短い柳下が、突然目の前に現れた高校生の和也に、自分の人生の教訓を伝えたい…
と思う気持ちもわかるような気がします。
そして、このやり方がまた粋でした!
言葉ではなく、経験させて自分で考えさせる…って
見ず知らずの子に時間と手間をかけた柳下…なかなか出来ることではありません。
可愛い子には旅をさせろとよく聞きますが、正にその通りのと納得させられる
青春ロードムービーでした。
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