今回紹介するドラマは DEP重大事故捜査班2 高速列車編
概要
カナダのグローバル・テレビジョン・ネットワークからの委託で
イギリスとカナダが共同製作したテレビドラマの2021年に放送されたセカンドシーズン。
シーズン1はこちら↓で紹介しています
「Departure」の3シリーズ全話のメガフォンを撮ったのは、
カナダ・スクリーン・アワード受賞者のTJ・スコット。
彼は、カナダの映画・テレビ監督、脚本家、プロデューサー、元スタントマンで俳優と
マルチな経歴を持った監督
彼の代表作には『オーファン・ブラック』『GOTHAM』、『スタートレック:ディスカバリー』などがある。
原題:Departure
全6話(1話41分~44分)
シーズン2の見どころは!
カナダのトロントからアメリカのシカゴへ向かう途中、
世界初となる完全自動運転の高速列車が脱線事故を起こし、
乗員乗客60名以上が犠牲となる大惨事が起こる。
主人公ケンドラ・マリーは、米国のFTSA(連邦運輸安全局)の要請を受け、
主任調査官としてチームを率い、この前例のない脱線事故の真相究明にあたることに!
しかし、この大惨事は単なる脱線事故ではなかった…
- 列車の自動化ソフトウェアを発明したハイテク界の大物か?
- メキシコの麻薬カルテルの謎のメンバーか?
- 新しいテクノロジーに抵抗する不満を抱いた従業員か?
様々な思惑が絡み合い捜査は難航しますが、シーズン1同様に、
次々にテンポよく真相が暴かれて行きます。
キャスト紹介
シーズン2の撮影期間は、COVID-19パンデミックのためカナダへの渡航制限がされていました。
その為、ハワード役のクリストファー・プラマーはカナダのトロントのセットに行く代わりに、
アメリカのコネチカット州の自宅で出演シーンの撮影をしています。素敵なお宅~
そして、残念ながら
本作がプラマーにとって遺作となってしまいました。
この撮影時、彼は91歳だったんですね~
連邦運輸安全調査局(FTSA)職員
ケンドラ・マリー/アーチー・パンジャビ | FTSAの要請によりチームを率いる主任捜査官 |
ハワード・ローソン/クリストファー・プラマー | ケンドラの元上司 航空機失踪事件で逮捕され自宅拘禁中 |
ドム・ヘイズ/クリス・ホールデン・リード | ケンドラの同僚の捜査官でケンドラを心配しチームに加わる |
テオ・バーカー/マーク・レンダル | ケンドラのチームのIT専門の捜査官 |
シャーロット/ケリー・マコーマック | テオの同僚の捜査官でケンドラのチームの一員 |
高速列車衝突事故捜査関係者
エレン・ハンター/カレン・ルブラン | FBI捜査官 列車脱線事故の捜索を指揮し逃亡したマックスを追う |
マッカロー/ドナル・ローグ | 地元の保安官で脱線事故の捜査に加わる |
高速列車乗客と関係者
ビル・ラッチ/デヴィッド・ヒューレット | 鉄道会社の鉄道指令員 |
マックス・オニール/ジェイソン・オマラ | FBIにシカゴへ連行される途中で 列車事故に遭遇し逃亡する |
ジョーダン・コール/ディオン・ジョンストン | 世界初の完全自動高速列車アポロの開発者 |
ルーカス・ミラー/エティエンヌ・ケリシ | 高速列車脱線事故の生存者の8歳少年 事故で母親を亡くしてしまう |
ダイアナ・ブライト/ウェンディ・クルーソン | ミシガン州知事選候補の政治家 完全自動の高速列車に批判的立場 |
リチャード・ブライト/チャーリー・キャリック | ダイアナの息子で側近 |
ローズ・テイト/フローレンス・オルデシュ | 不可解な車の転落事故で亡くなったコナー・テイトの義理の姉 |
タイラー・ブリック/グレッグ・ブリュック | “ゴースト”と名付けられたデトロイトで乗車した謎の男 |
あらすじ 第1話 暴走(41分)
ミシガン州 ”ウルサ社”
ジョーダン・コールは空室になっているオフィスから
フィリップ・ホーガンと秘密裏の通話をしていた。
「フィリップ 連中が黙ってない」
一方、ホーガンはカナダ・トロントのユニオン駅前で車を降りたところだった。
「落ち着け 怖気づいてどうする」
2人は、世界初となる自動運転ソフトの共同開発者だ。
「何をされるか」
「心配なのは彼女だ」
「そっちは私に任せろ」
「そうか もうアポロが出る」
ホールは、間もなく出発する完全自動運転の高速列車アポロに乗車する予定だ。
そして、ホーガンとコールは電話を切った。
「ジョーダン」
すると、いつの間にかローズがコールの前に現れたのだ。
「ローズ 何しに来た?」
「話をさせて」
「もう決まった事だ」
「お願いよ これまで私が何か頼んだ?」
ローズは、必死にコールの説得を試みたが
「すまない」
コールの返事は変わらなかった。
「口先だけの謝罪は要らない」
ローズの頬を涙が伝った。
カナダ トロント
“ユニオン駅”
「おいで ルーカス」
「どこ行くの?」
8歳の少年ルーカスは、シングルマザーの母親とユニオン駅の前でタクシーを降りた。
「まだ秘密」
「どうして?」
その時、母親のスマホにメールが届いた。
「あの男?」
母親は、不安がっているルーカスの頭を優しくなでると
「さあ 行くわよ」
と声をかけ、ルーカスの手を繋ぐと駅の人混みへと向かって行った。
「18時発 シカゴ行きは1番線の発車です」
ホームにアナウンスが流れる。
完全自動運転の高速列車アポロの発車時間が迫っている。
アポロに次々と乗客が乗り込んで行った。
ルーカスと母親は、アポロに乗車すると座席を探して奥へと進んだ。
「もう少し先よ」
初めての高速列車にルーカスは落ち着かない。
通路を歩いていると、ビジネスマン風の男がワイヤレスイヤホンで通話しているのが目に留まった。
「彼女には何の権限もない」
その男は、ルーカスが通り過ぎる間、ずっと自分を見ている事に気づき不機嫌な顔をした。
「失礼 ここだわ」
母親はバツが悪そうに男に詫びると、やっと席を見つけた。
出発のアナウンスが再び流れた時、
2人組の男が車両に入って来た。
そして、彼らはルーカスの通路を挟んだ反対側の座席に座った。
よく見ると、2人は手錠で繋がれジャンパーのような物で隠している。
どうやら2人組の男は、刑事と護送される男のようだ。
護送される男はルーカスと目が合うと優しく微笑みかけた。
「海が見えるわよ 楽しみね」
その時、母親が楽しそうにルーカスの頭を撫で引き寄せると、彼に地図を見せてくれた。
「彼は乗った? 決して気を抜かないで
FBIの威信にかかわる 着いたら連絡を」
その頃、FBI捜査官のエレン・ハンターは、アポロの発車時間が迫り緊迫した状況にいた。
いよいよ完全自動運転アポロの発車時間が迫っていた。
続きは本編で!
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(配信は投稿時のものとなります)
勝手に私見考察
ここからはネタバレを含みます
世界初の完全自動運転の高速列車の脱線事故を題材にしたシーズン2
しかし、真犯人の動機やケンドラと逃亡犯マックスの強引な出会い、
行方不明になっていたルーカスをケンドラが偶然発見するなど…
強引な展開で少々リアリティ感に欠けた。
サスペンスにリアリティは大事なんだよな~
また、事件には麻薬カルテルや謎の男“ゴースト”などが暗躍する中、8歳のルーカス少年と
ケンドラや逃亡者マックスとの信頼関係に癒され~
きっと、誰もが彼を守りたいと思ったはず。
そして、ルーカス少年が事件の解決に向け大活躍するのも想像通りの展開です。
やっぱ、チョット物足りないな~
今回もハラハラドキドキは抑え気味で安心して観られるサスペンススリラーでした。