今回紹介する映画は コンスタンティン
2005年公開 アメリカ、ドイツ合作 監督：フランシス・ローレンス
原題: Constantine(上映時間：121分)
原作：鬼才アラン・ムーアによるDCコミックス「ヘルブレイザー」
フランシス・ローレンス監督の紹介
ローレンス監督は、1995年から数多くのミュージックPVを手掛けてきた監督です。
その作品には、エアロスミス、ジェニファー・ロペス、レディーガガなどビッグスターの名が連なっています。
そして2005年、この【コンスタンティン】で映画監督デビューを飾ると
その後、【アイ・アム・レジェンド】【ハンガー・ゲーム・シリーズ】で次々ヒット作を飛ばしヒットメーカーの仲間入りとなりました。
このデビュー作【コンスタンティン】では、VFXだけでなくセット撮影やミニチュアを駆使し、悪魔との迫力ある対決シーンが見所です。
しかし、残念ながら【コンスタンティン】は、期待された興行成績には及びませんでしたが
この作品には、原作ファンも含め根強いファンがいる事も確かです。
【コンスタンティン2】情報
主演のキアヌ・リーブスは、かねてからジョン・コンスタンティン役を再び演じたいと熱望していたようです。
しかし、ワーナーはこれまで一貫して消極的な姿勢を見せてきました。
それは【コンスタンティン】の興行成績が期待外れだった事が一因でしょうか…
ところが、ここへ来てようやく続編製作が実現します。
まだ、詳細は未定ですが
何と！あのJ・J・エイブラムスが、ハンナ・ミンゲラと共同でプロデュースに名を連ねる事に
また、キアヌとローレンス監督のオリジナルコンビが主演＆監督として再タッグを組みますよ！
プロデューサーにJ・J・エイブラムスが加わるとは、ますます期待してしまいます。
そして、かねてから【コンスタンティン】の続編へ意欲的だったローレンス監督は、2011年のインタビューで
「作れるとしたらよりダークで怖い作品にしたい」と【コンスタンティン2】について語っていました。
予告編を見る限り、前作以上にダークで期待が膨らみます！
キャスト紹介
画像はこちらで↓
ジョン・コンスタンティン/キアヌ・リーブス
主人公。人間とハーフ・ブリードを見分けられる特殊な能力を持ち、エクソシストを生業にしています。
幼少時から強い霊力を持つ彼は、20年前に自殺を図り2分間だけ地獄に堕ちた経験をしていました。
しかし、神から怒りをかい、彼の死後は地獄行きと決定されてしまいます。
ジョンは、何とかそれを覆そうと悪事を働く悪魔側のハーフ・ブリードを地獄に送り返していますが、神から許されることはありませんでした。
彼は、肺がんの余命宣告を受けますが、相変わらずヘビースモーカーでお酒も止めるつもりはありません。
アンジェラ・ドッドソン、イザベル/ レイチェル・ワイズ
アンジェラとイザベルは、双子の姉妹で敬虔なカトリック信者。
姉のアンジェラは刑事
妹のイザベルは幼少期から強い霊能力を持ち、現在は精神病院に入院していました。
イザベルが精神病院の屋上から自殺を図った事から、
アンジェラは自殺の真相を求め、ジョンに辿り着きます。
チャズ・クレイマー/ シャイア・ラブーフ
ジョンの助手
霊能力を持たない彼は、ジョンに憧れ、エクソシストになるため独学で学んでいました。
しかし、ジョンは「本とは違う」と言い、チャドはパシリの仕事ばかりさせられ不満に思っています。
パパ・ミッドナイト/ジャイモン・ハンスゥ
かつてはエクソシストや祈祷師として活躍していましたが、現在は人間界でハーフ・ブリードの集うバーを経営しています。
彼は、中立の立場を主張し、何より天界と地獄との均衡を重んじています。
ヘネシー神父/プルイット・テイラー・ヴィンス
ジョンの協力者。霊の声を聞く能力を持っています。
しかし、彼はその能力に苦しみアルコールに頼ってしまい、アルコール依存症になってしまいます。
ビーマン/ マックス・ベイカー
ジョンの協力者
閉鎖されたボウリング場に住み、対ハーフ・ブリード用の武器や道具、情報収集をしてジョンに調達しています。
ガブリエル/ ティルダ・スウィントン
天界側のハーフ・ブリード
ジョンと天界を繋ぐ橋渡し役
バルサザール/ギャヴィン・ロスデイル
悪魔側のハーフ・ブリード。
ルシファー（サタン）/ピーター・ストーメア
堕天使の長。
20年前、ジョンが自殺した時から彼を気に入り、
ジョンが再び自殺を図った際には、自ら出向いたほど執着しています。
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コンスタンティンの作品設定解説
3つの世界
キリスト教色の強い、この作品で描いたこの世とは…
それは、天界・人間界・地獄の3つの世界に分かれ
それぞれの住人は、自由に行き来することは出来ません。
しかし、天使や悪魔、人間の中間的存在ハーフ・ブリードだけは、
3つの世界を行き来することが出来るのです。
彼らは、人間と違わぬ外見で人間界に住み暗躍していました。
運命の槍
キリストの処刑で使用された槍
ルシファーの息子マモンは、天界と地獄の均衡を破り人間界に現れようしていました。
悪魔祓いの道具
ドラゴンの息
純金製の火炎放射器。聖なるショットガンに装着し使用する事もできます。
バルサザールを襲撃した際に使用されますが、｢火から生まれた｣バルサザールには効果はありませんでした。
“悪魔の棲む家”のキーキー虫
”CLEOPATRA（クレオパトラ）”の文字とスカラベの絵が書かれた小さな箱に入れられ、箱を振ると悪魔が嫌がる鳴き声を発します。
ジョンが悪魔に襲われた際に使用されました。
メリケンサック
十字軍が遠征した際に、司教より祝福された純金でできているメリケンサック。
”in nomine pater et filius et spiritus sanctus（父と子と聖霊の御名において）”とラテン語で表記され、聖なる十字架が刻まれています。
バルサザールを殴打する際に使用されています。
ヨルダン川の聖水の入ったアンプル
聖水はハーフ・ブリードを弱らせることができます。
ジョンが地獄から帰還する際とバルサザール襲撃の際に使用されました。
聖なるショットガン
ジョンの最強の武器。
リボルバー式で、弾丸は聖具を溶かして作られます。
銃そのものが十字架の形をし、全体に聖なる言葉が刻まれています。
バルサザール襲撃と精神病院でのマモンとの戦いの際に使用されました。
水
どの世界とも繋がっているので、地獄へ行く際の道具として何度も使用されています。
また、古代の“二本の十字架”を使えば、ただの水が聖水に変わります。
あらすじ
メキシコ
ある男が、地中に埋もれていた“運命の槍”を発見します。
この“運命の槍”を得た者は、世界の運命を握ると伝えられていましたが、
第二次世界大戦末期から行方不明になっていました。
そしてこの男は“運命の槍”に憑りつかれたように、突然道路に飛び出し
走ってきた車に撥ねられてしまいます。
ところが…
即死と思われた男は、何食わぬ顔で起き上がると、その場から走り去っていきました…
ロサンジェルス
ジョンは、助手のチャズのタクシーで
悪魔祓いの依頼者の住むアパートに到着しました。
ヘビースモーカーの彼は、まずはタバコを吹かします。
その時、柱の陰からヘネシー神父が現れました。
「たぶん…また、あれだ。だから呼んだんだ」
ヘネシー神父は、自分では手に負えない相手だと言います。
そして、ジョンが依頼者の部屋へ向かうと、アパートの住人達は怯えていました。
中では、少女がベッドに縛られています。
まるで、何かに憑りつかれた様子の少女は、ジョンを睨みつけ獣のような声で唸りました。
しかし彼は、そんな事は気にも留めず
くわえていたタバコをそっと机に置き、閉められていたカーテンを剝がします。
すると、太陽の強い日差しが差し込み、少女は苦しそうに身を捩りました。
次にジョンは、悪魔祓いの道具を選び、もがいている少女の上に跨ると
「俺は、ジョン・コンスタンティン。くそったれ」
と少女の耳元で囁きます。
その時、少女はこの世の者とは思えない声で話しています。
「ほざけ」
そう言ってジョンは、少女の額に道具を当て儀式を始めました。
額からは、煙が上がり少女は、増々苦しみもがいています。
しかし、ジョンは祈りを続けました。
すると、少女は意識を失ってしまいます。
少女の額には、赤く焼けただれた痕が残っていました。
「どういうことだ？」
ジョンは、いつもとは違う状況に驚きます。
何故なら、悪魔はまだ少女に取り憑りついていたのです。
その時、突然少女の喉から顔が浮かび上がり、ジョンを威嚇してきました。
そして、ジョンは力一杯その顔を殴りつけると、少女はグッタリしてベッドに沈みます。
次にジョンは、1m以上の大きさの鏡が必要だと住人たちに頼むと
壁に這う電気コードを剥がし、部屋の椅子を持ち上げると窓ガラスを壊してしまいました。
ところが、その階下では、助手のチャドが車で待機していました。
「チャド！車をどけろ」
ジョンが大声で叫びます。
しかしチャドには、何が起きているのか分かりません。
「いいからどけろ」
再びジョンは怒鳴り、屋外階段の手摺にコードを引っかけました。
「どけたよ」
チャドは、窓の下から一台分ほど車を移動させました。
そこへ大きな鏡が運ばれて来ます。
ジョンは、ベッドを窓際へ移動させ、少女が鏡に映るように準備させました。
そこへ、ヘネシー神父がやって来ます。
ジョンは、鏡に絡めたコードを神父へ渡し、部屋にいる人々に呼びかけます。
「何があっても目を開けるな」
ジョンは、そう言うと少女の目を塞ぎ祈りを唱え始めます。
ところが、苦しみもがく少女の声を聞いた男性が、ついつい薄眼を開けてしまいました。
すると、男性の髪や髭は瞬く間に白髪に変わってしまい、彼は驚いて鏡から手を放してしまいます。
鏡がバランスを崩しました。
咄嗟に、ジョンは少女の顔から手を放し、傾いた鏡を支えます。
しかし、その隙に少女は、ジョンの首を手で絞め襲いかかりました。
ジョンが直ぐに少女を抑え込むと、彼女の喉から再び悪魔の顔が浮かんできました。
「笑えよ、この野郎」
その瞬間、ジョンが体を逸し、鏡に少女が映った瞬間…
瞬く間に悪魔は、鏡の中に吸い込まれてしまいました。
「ボスによろしく」
ジョンは中指を立てて
鏡の中の悪魔を挑発します。
「引っ張れ」
ジョンの号令で男達は、一斉に鏡を窓の外へ出そうとしました。
しかし、鏡の縁飾りが窓枠に引っかかってしまいます。
悪魔は、鏡を割ろうと必死に暴れています。
ジョンはヘネシー神父に変わり、コードを思いっきり引っ張りました。
すると、窓枠にヒビが入り始めます。
ところが、今にも悪魔は鏡を割って出て来そうです。
そして、とうとう鏡が割れ悪魔の手が出た瞬間…
窓枠は壊れ、鏡が外へ飛び出し階下へ落下していきます。
そして、鏡もろともチャドのタクシーの上へ落下し粉々に壊れてしまいました。
こうして、ジョンは少女を無事に救い出したのです。
ホットしたジョンは、机に置いたタバコを手に取りますが、既に火は消えていました。
仕方なく新しいタバコ吸いながら、ジョンは通路に向かいました。
ふとその時…ジョンは台所の壁に貼られた1枚の絵に気づきます。
その絵には…
何とあの“運命の槍”が描かれていたのです。
そして、ジョンはその絵を剥がし部屋を後にしました。
「ジョン、私の言った通りだろう？いつもと様子が」
そこへ追いついたヘネシー神父は、怯えたように訴えます。
そんな2人を、密かに見ている男がいました…
続きは本編で！
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勝手に私見考察
キアヌ・リーヴスのエクソシスト 何てカッコイイんでしょう！
ミーハーな私は、1994年公開の【スピード】以来、キアヌの虜の1人です。
2000年頃からチョット外見に変化がありますが、それでも内面も素敵な彼が大好きなのです。
…とおばさんのたわ言は、ここまでにして！
それでは、キアヌのカッコよさが遺憾なく描かれた【コンスタンティン】
ここではアクションではなく、コンスタンティンの内面をピックアップして書いていきま～す
このジョン・コンスタンティンという男
冒頭は自分の事しか考えない嫌な男で、アンジェラとの出会いは最悪なものでした。
また、余命僅かな彼は、天国に行けるようにエクソシストを請負い、ガブリエルに神の許しを懇願しますが、
ガブリエルは、そんなジョンの魂胆はお見通しで全く相手にしません。
おまけに酒もタバコも止めない身勝手さ！
ところが、こんなジョンが次第に変わっていくのです。
そして、何時しかアンジェラは、そんなジョンに好意を寄せます。
ところが、ジョンは最後までその距離を縮めようとはしませんでした。
この自分の事しか考えていなかったジョンを、すっかりイイ人にしてしまったのは
妹の死を必死で追及し、身代わりになりたかったと言ったアンジェラだったのではないでしょうか。
何故なら、ドッドソン姉妹の苦しみが痛いほど分かるジョンだからこそ
献身的にアンジェラを守り抜いた…
そして、ジョンは再び自殺までしてルシファーを呼び出しアンジェラを救いました。
ところが皮肉なことに、これが自己犠牲と認められ、ジョンは念願の天国に行く事が叶います
…がしかし！そこはルシファーが許しませんでしたが
そして、好意を寄せるアンジェラに最後まで指一本触れず、再会を約束しただけで別れたジョン！
こんなコンスタンティン役にピッタリなのは、キアヌしかいないでしょ！
やはりキアヌは素敵でした～
