今回紹介するドラマは ベッドラム シーズン１
2011年 イギリスBBC製作 原題：BEDLAM
全6話（1話43分）
作品のタイトルにもなっている”ベッドラム”は、イギリスにある世界で最も古い精神病院(正式名称は王立ベスレム病院)と同じ名前です。
そして今までにも、このベッドラムに関する作品はいくつも製作されてきました。
何と”患者を虐待していた精神病院”と実に闇が深いのです。
それもその筈、13世紀や16世紀など中世からあった病院ですから、患者の扱いはかなりひどいものだったようです(参考：ベドラムwikipedia)
そして、ドラマ【ベッドラム】は、このいわくつきの精神病院をリノベして高級マンションにしたところ…
次々と怪奇現象が起こり、そこに暮らす住人たちが次々と霊に狙われるという
ホラー＆ミステリーな作品です！
出典：Amazon prime
ホラー好きには期待が膨らむ設定ですが
ところがこのドラマ
“つまらない”といった感想が聞かれ、残念な結果になってしまいました。
そこで、何故つまらないのかを独自考察してみます。
キャスト紹介
イギリスで注目を集める若手キャストが総出演。しかも、BBCのホラードラマとあって、私自身は期待して観始めたドラマでした。
そして、“ベッドラムハイツ”で唯一謎を知る人物ウォーレン役には、BBCドラマなど脇役でおなじみのヒューゴ・スピアーが出演しています。
今回の役どころでは全話フル出演しています！
ジェド・ハーパー/ティオ・ジェームズ
ウォーレンの養子(ここにも訳がありそうですが詳細は不明…)
幽霊やその霊の死様を見る能力を持っています。しかし、周囲の人々からは理解されず精神病院に入院していました。
ところが“ケイトを救え”という謎のメッセージが届き、ケイトを救うべくベッドラムへやって来ます。
ジェドは、その能力を使い邪悪な霊から住人たちを守るため霊を次々と成仏させていきます。
ケイト・ベタニー/シャーロット・ソルト
ウォーレンの娘でジェドの従妹
ウォーレンの事業を手伝い“ベッドラム ハイツ”でライアン、モリーとルームシェアをしています。
そんなケイトは、悪夢にうなされる日々を送っていました。
ライアン・マカリスター/ウィル・ヤング
ベッドラムの住人 弟の溺死に疑いを持っています。
ライアンは、弟の死からジェドの能力を理解し協力者になります。
モリー・ルーカス/アシュリー・マデクウィ
ベッドラムの住人 ケイトの友人で入院以前のジェドを知っています。
ウォーレン・ベタニー/ヒューゴ・スピアー
ケイトの父親でジェドの養父 祖父が医院長をしていた精神病院を高級マンションにリフォームし汚名挽回をしたいと説明しているが…
全ての謎を知る人物あるいは…
このドラマのメインキャストの人物像が、チグハグで特にケイトは酷いです。
登場人物の性格が掴めない以上
ストーリーに感情移入も出来ないし、ましてや共感も出来ません。
ケイトやモリーって一体どんな女性???
と何度思ったことか
あらすじ
第1話 指輪に隠された謎 (43分)
土砂降りの夜
1人のヒッチハイカーが親指を立てて車が止まってくれるのを待っていました。
そこへ1台の車が彼の前で止まります。
「何しに北へ？」
ドライバーの男が訊ねると
「女に会う」
ハイカーがそう答えました。
するとその男は、目深に被っていたフードを脱ぐと、何故かドライバーへ顔を向け見つめるのです。
彼の様子が気になったドライバーは
「他のを聴く？」
と気を逸らすようにカーラジオのチャンネルを変えました。
”3つ目の遺体が発見されました…不審者の目撃情報を募り…”
するとラジオから悲惨なニュースが流れます。
「夕食のリクエストを女房に伝えなきゃ」
ドライバーはそう言ってカーラジオを切りました。
「アンタは死んだ」
行き成り、ハイカーの男がドライバーに忠告しました。
「ミートパイが食べたい」
ところが、ドライバーはその言葉を無視します。
「聞こえたか？アンタはもう死んでる 驚いたか」
今度は、ハイカーがドライバーの話を遮って忠告を繰り返しました。
「衝突事故だ 相手のドライバーは逃げた」
それを聞いたドライバーは急ブレーキをかけます。
「降りろ」
「怒って当然だ」
「降りるんだ」
「気持ちはわかる」
「早く女房の顔が見たい」
「奥さんも死んだ 他に死んだ人は？思い出せ」
するとドライバーの男が大声で叫び始めました。
そして、その叫びが止んだ時…
彼の目は、いつも現れる彼らと同じ大きな黒目へと変わっていました。
そして彼は、いきなりハイカーへ襲いかかったのです。
クビを締められたジェド・ハーパーは、急いで新聞を取り出し
「これを見ろ 見るんだ」
ドライバーは、ジェドから新聞を奪いその記事を見ました。
「奥さんが待ってる でも家にはいない」
ジェドは、そう言って彼を諭します。
するとその時、ドライバーは何かを感じ車を降りて行きました。
そこには…
彼の妻が立っていたのです。
やっと再会できた2人
しかしそこへ、車が突進してきます。
2人が抱き合った瞬間、その車はブレーキも踏まず走り去って行きました。
ジェドは、思わず顔をそむけます。
そして、ジェドが再び目を開けると、そこに2人の姿はありませんでした…
その時
ジェドの携帯にメッセージが届きます。
“ケイトを救え ベッドラムへ行け”
「クッソ」
ジェドは、養父のウォーレンとその娘のいる“ベッドラムハイツ”へ向かって車を走らせました…
続きは本編で！
勝手に私見考察
私が思うに
このつまらないパターンは、ドラマの途中で打ち切りが決定！
本当は、シーズン1、2で20話くらいの脚本だったのを全12話に変更
そのため、全てにおいて中途半端に終わった感が否めない。
何と！ストーリーの一番の謎も解明されなければ、伏線回収もナシ！(ビックリだわ)
そして、シーズン2はあのように始まっています。
さあ～どうでしょうか…
それでは、シーズン1で解されなかった謎を考察してみたいと思います。
ここからはネタバレを含みます
ゾーイ失踪事件を考察
まず、冒頭に失踪してしまったゾーイ
結局、彼女は殺害されネックレスが見つかったことから焼却炉で始末されてしまったようです。
では、ゾーイを殺害した人物は？
第一容疑者のウォーレン
ゾーイがモリーを待っている様子をウォーレンが窓から見ていました。
欧州作品でよく見られますが、この場合ウォーレンが犯人のパターンなのです。
そして、ケイトもウォーレンがゾーイを殺害し焼却炉で燃やしたのではないかと疑っています。
第２の容疑者 白いバン
しかし、ウォーレンは後に“ゾーイは白いバンに乗って行った”とケイトに話しています。
そして、最終話では何と！モリーがその車に乗ってベッドラムから出ていくシーンがありました。
この車のドライバーとは？
結局、犯人は誰なの～？で終わってしまいましたが、その犯人を知っているのはウォーレンだけです。
ケイトの悪夢
ケイトは悪夢に苦しめられていましたが
それは、幼い時に目撃した女性の死体のトラウマが原因でした。
しかも、ウォーレンと祖父が関与していたようです。
ジェドに届いたメッセージの送信者は誰？
毎話、ジェドに“彼女を助けろ”と謎のメッセージが届きます。
すると住人が霊に襲われ、ジェドが解決するというパターンでした。
しかし、この謎のメッセージに関しては、最終話の【2439号室】で謎が解けます。
この【2439号室】は、ジェドの母親が監禁されていた部屋だったのです。
ところが、このメッセージを何故ジェドに送るのか…
最終話では“彼はここにいる”と医院長だったケイトの祖父を指しているかのようなメッセージが届きます。
そして、いよいよジェドが患者を虐待していた医院長と対決か～
というところで
ハイ終了～シーズン2へって！
１話完結のホラーは十分楽しめましたが、本筋の謎が何なのかが不明のまま
シーズン2へ続きます。
シーズン2で挽回なるかな？
