今回紹介するのは クィーン・メアリーseason1
王妃の運命
前回の中でカトリーヌは、ケナの軽率さと愚行が許せないと、ディアーヌに毒を飲ませるよう指示しました。
この時代の王妃達は、まさにサバイバーです。
有名なマリーアントワネット、イギリス:ヘンリー8世の妻アン・ブーリン、オーストリア皇后エリザベート等々…王妃も知識と知略に優れていなければ足元をすくわれ処刑されたりする時代です。
メアリーとイングランド王位継承を争うエリザベス1世は、ヘンリー8世と妻アン・ブーリンの王女です。アンは愛人から王妃となりましたが、流産を繰り返し世継ぎを産むことが出来ませんでした。
するとヘンリー8世は、アンに罪をなすりつけ処刑してしまいます。
その為にエリザベスは、庶子となってしまいます。なんとも皮肉な話ですが、後にエリザベスはイングランドの女王となるのです。
この話はイギリスBBC製作ドラマ:ウルフホールで詳しく観る事が出来ます。
カトリーヌがメアリーに言った「我らの地位に幸せはない」「権力は常に儚い」のセリフは、実に言い得て妙ですね。
EP10
バッシュは庶子でありながら、王位継承権の正当な権利を有するフランソワから奪った事になります。反対分子が多くなるとみられます。ディアーヌは、護衛にアレックを付けます。
また、アンリは、バッシュの能力を測る為、摂政の仕事を任せます。ローマ教皇が認めなければ王位継承権を与えられません。先ずは摂政の仕事として、民の苦情の裁きをする事に…
しかし、バッシュの破滅を図るカトリーヌが、暗殺やスキャンダルを仕掛けてきます。反逆者の娘でバッシュの従妹のイザベルが、盗みを働いたと冤罪で捕らえられたのです。バッシュとメアリーはイザベルを逃がす計画を立てます。しかもイザベルは、今にもお産が始まりそうな妊婦です。時間はありません。
メアリーは、ケナ達にカトリーヌの監視を頼みます。今度こそ、陰謀の尻尾を掴めばカトリーヌを破滅できます。
メアリー達は、宮廷から脱出します。
宮廷では、ケナ達がカトリーヌに罠を仕掛けます。バッシュに危害があればアンリとフランソワにばらすと脅しをかけます。
メアリーは、カトリーヌを追い詰められるでしょうか…
EP11
赤ん坊は、宮廷の乳母ジャンヌの実家へ預ける事になりました。ペイガンの儀式で、赤ん坊の踵に傷がつけられている為、治ってから修道院へ預けることにしたのです。
そこへ、国王のアンリとメディチ家の者が宮廷に着くと知らせが入ります。
カトリーヌの所へ、メディチ家のフランチェスカとピエトロが訪れます。アンリが教皇と会うより先に、メディチ家が教皇へ手をまわし、教皇はアンリと会いませんでした。その為カトリーヌは、姦淫で反逆罪として裁かれる事になってしまいました。
尋問が公平か2人が立ち合い、幽閉も監視付きで解かれることになりました。姦淫の相手はノストラダムスです。
アンリの決意は固く、カトリーヌを反逆罪に貶める為、証言者や証拠を捏造すると言います。そして、尋問には、旧友の子爵リシャール・ドラクロワに頼みました。以前、カトリーヌに城を追放されていたのです。
このままでは、処刑されてしまう…
カトリーヌが助かるには、バッシュを破滅させフランソワを復権させるしかありません。
いよいよカトリーヌは破滅してしまうのでしょうか…
生き残りをかけたカトーリヌの策略は…
EP12
バチカンから王位継承権承認の連絡が未だ届かず、またシャルルとアンリの異母兄弟達もカトリーヌの事で落ち込んでしまい、メアリーは不安な気持ちです。
カトリーヌも自分が処刑されれば、子供達は孤児になり殺せと命じられるとメアリーに継承権の順位変更は危険だと訴えます。メアリーは、バッシュと共に我が子同然に育てると約束します。そして、カトリーヌの娘と分かったクラリッサも世話をすると言います。
しかしカトリーヌは言います。もはやクラリッサは、人間ではなく獣と同じ、死なせてやった方が情けだと。メアリーが約束しようとも、自分が死ねば子供達は守れないと悟っていました。
バッシュに寝返った枢密顧問官のユーゴ卿は、バッシュとメアリーに旗印となる王子達を永遠に遠くへやった方が良いと助言をします。
その頃、女官のローラは、弟のフレデリックに会いにパリの賭博場に行きました。賭けで負け借金の返済をローラに頼んでいたのです。しかし元締めのモーリスは、ローラが気に入り因縁をつけて俺と付き合おうと、2人を帰してくれません。
モーリスに何とか金貨でかたを付けたいローラですが、モーリスは一向に応じません。そこへ「4倍払う」と言う声がします。現れたのはフランソワでした。カードで1回勝負です。
しかし、負けてしまいます。16倍に吹っ掛けられ2回目を行うことに…
勝ちました。何とか難を逃れ、2人はフランソワの部屋へ…
フランシス~と思うところですが…一夜の情事のつもりが~の展開に…
宮廷では、お面を被って子供達は、楽しんでいます。しかし、シャルルとアンリだと思っていた子供は、別の子でした。子供たちにお面を外させましたが、2人の姿はありません…
このエピソードでは、カトリーヌが子供達を守る為に自分の命も顧みない、母の強い愛情を見せてくれます。
勝手に私見考察
ミーガン・フォローズは、悪役のカトリーヌを実に魅力的に演じていると思います。彼女の存在感は非常に大きいですね。また、アンリに対する積年の思いや、夫婦間の行き違いのシーンは、もっと早く話し合ってれば良かったじゃん!と私にも身近に感じるような場面でした。
ミーガン・フォローズは、セリフの合間にかなりアドリブを入れているようで、メアリー役のアデレイドは自由に演じられるミーガンが羨ましい。悪役を演じたいとインタビューで語っています。
私はカトリーヌに年齢が近いので、ついつい彼女に感情移入をしてしまいます。あんなにタフにはなれませんが…彼女のセリフが度々琴線に触れます。深い…
王室版ゴッシップガールとも言われる本作品ですが、ストーリーは中々奥深いと思います。
メアリーもフランソワを助ける為といえ、大きなリスクのある選択をしました。実に多くの人を巻き込んでしまいます。この選択の結末は…次のエピソードへ続きます。