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【映画:ファーゴ】あらすじ、感想。1人のバ〇が巻き起こす連続殺人事件。コーエン兄弟のブラックコメディなサスペンス

今回紹介する映画は ファーゴ

1996年公開 アメリカ、イギリス合作 原題: Fargo

ファーゴ解説

監督:ジョエル・コーエン 脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン。               コーエン兄弟の作品らしい【ミネソタナイス】を絡めたブラックユーモアの効いたサスペンス作品です。

【ミネソタナイス】とは

【ファーゴ】のストーリーをより楽しむためには、【ミネソタナイス】についての理解が必要だと思います。

日本にもその地域独特の慣習ってありますよね!ミネソタナイスも同じです。

その特徴を挙げてみると、住民達は礼儀正しく親しみやすい傾向で、お隣さんやご近所で助け合い協力する地域性です。良好な関係を重視し争いごとを嫌い避けます。また、目立つことや派手な事を避けるなどの傾向が強いようです。

しかし反面、外面では優しく親しみやすいが、同調的意識が強く、時に嘘までつく事もあります。また、影で悪口を言う等の攻撃的な一面もあります(作中では、日系人の同級生マイク・ヤナギタのシーンで描かれています)

これらの特徴を総じて【ミネソタナイス】と呼ばれています。

こうした土地柄からミネアポリスは犯罪の少ない地域でした。日頃から住民、警察を含めて凶悪犯罪に免疫がありません。

そこへ突然起こった連続殺人事件です。

面白いキャラ設定

コーエン兄弟出身のミネソタ州ミネアポリスを舞台に、次々と起こる凶悪な連続殺人に挑むのは…

ブレーナード警察署の署長で8ヶ月の妊婦のマージ・ガンダーソン。

残酷な犯罪とは全く対照的な妊婦、ミネアポリス独特の訛りやスローな会話とのんびりした田舎の人々との対比が硬軟に効いていて実に独特な面白さになっています。

各賞を席巻しました

【ファーゴ】は、1996年度アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされ、主演女優賞、脚本賞の2部門で受賞しています。

また、カンヌ国際映画祭監督賞、英国アカデミー賞などで数々受賞、ノミネート。

インディペンデント・スピリット賞では作品賞や監督賞などでノミネートされた6部門全てを受賞する快挙。  専門家からも非常に高い評価の作品です。

【映画:ファーゴ】あらすじ

『これは実話の映画化である。実際の事件は1987年ミネソタ州で起こった。生存者の希望で人名は変えてあるが、死者への敬意をこめて事件のその他の部分は忠実な映画化をおこなっている』

(ファーゴは、映画もドラマもこのテロップから始まります。冒頭からブラックな感じですが、この作品はフィクションです)

ノースダコダ州ファーゴ

吹雪の中、1台の牽引車が酒場の駐車場に入って行きました。

自動車販売店勤務のジェリー・ランディガードは、この酒場で2人の男と待ち合わせをしていました。

カールとゲアと名乗るいかにもチンピラ風の2人は、既にビールを数本飲んで待っています。

ランディガードは、このチンピラ2人に新車のシエラと4万ドルを引き替えに、販売店の社長で裕福な義父のウェイドから8万ドルの身代金を騙し取る為、彼の妻ジーンの虚言誘拐を実行してもらうという、とんでもない計画を依頼していたのです。

ランディガードは、妻にも義父にも多額の借金がある事を隠していました。そして、バレないうちに借金の完済をしようと考えた計画が虚言誘拐でした。

 

ミネソタ州ミネアポリス

翌朝、ランディガードへ義父のウェイドから電話がかかって来ました。以前から持ち掛けていた巨額の駐車場の投資話を詳しく相談しようとの返事に、ランディガードは大金が手にると期待を膨らませます。

そしてランディガードは、大金が入るものと思い虚言誘拐の計画を白紙にしようとしましたが、実行役の2人と連絡が取れず妻のジーンは計画通り誘拐されてしまいます。

ウェイドのオフィスで話し合いが始まると、彼は自分で投資を行い、ランディガードには手数料だけを渡すと既に結論を決めていました。納得出来ないランディガードですが、担保も何も持っていない彼は従うしかありません。

ランディガードは、悔しくてなりませんでした。

ランディガードが帰宅すると…家の中にジーンの姿は無く、争った形跡が残っていました。

ジーンの虚言誘拐が実行されたのです……

しかし、この虚言誘拐は、ランディガードが考えもしなかった思いがけない展開になって行きます。

自分の事しか考えなかったランディガード。

彼の企みによって事件に巻き込まれる人々。

彼の罪の重さは計り知れません……

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キャスト紹介

マージ・ガンダーソン/フランシス・マクドーマンド

ブレーナード警察署の署長で8ヶ月の妊婦。身重でありながら、誰よりも率先して凶悪犯罪の捜査に乗り出します。鋭い洞察力で事件の真相に迫っていきます。

フランシス・マクドーマンドは、アカデミー賞(ファーゴ)、エミー賞、トニー賞の主演女優賞を受賞している三冠王の実力派。また、2020年度のアカデミー賞で再びオスカーを受賞しています。                    私の観た彼女の作品では【ミシシッピー・バーニング】(1988年)での演技が非常に印象的でした。      彼女は、1984年にファーゴの監督ジョエル・コーエンと結婚しています。
ジェリー・ランディガード/ウィリアム・H・メイシー

自動車ディーラーの営業部長。多額の借金返済の為、カールとゲアに妻の狂言誘拐を依頼します。自身の保身しか頭になく、人が殺されても罪悪感も感じていません。

実行犯のカール達には、計画当初4万ドル+新車で手を打っていましたが、ウェイドには100万ドル請求しています。

カール・ショウォルター/スティーヴ・ブシェミ

実行犯の1人。ゲアをコントロール出来ず、事件はエスカレートしてしまいます。短気な性格で怒りを抑制出来ずに人を殺してしまいます。しかし、カール自身も最悪の結末を迎えることに…

ゲア・グリムスラッド/ピーター・ストーメア

実行犯の1人。普段は無口だが凶暴な性格で躊躇なく人を殺します。カールとも最終的にお金で仲間割れになります。

ウェイド・グスタフソン/ハーヴ・プレスネル

ランディガードの義父。自動車ディーラーの社長で裕福だが傲慢でケチな性格。娘婿のランディガードを全く信用していない為、身代金の受け渡しに自ら向かってしまいます。

ノーム・ガンダーソン/ジョン・キャロル・リンチ

マージの夫。作中では、売れない絵描きのようで、警察署長の妻マージに励まされながらコンペに出品しています。マージを大切に思っており早朝の電話で出勤するマージに朝食を作る気遣いも見せます。

勝手に私見考察

ここからはネタバレを含みます。

コーエン兄弟が映画に込めたテーマは…

この作品のテーマは、うだつの上がらない旦那さんノームと、ささやかな家庭を築いているマージが      「お金よりも人生にはもっと価値がある」とゲアに説教しているセリフに込められているのではないでしょうか。

そして、冒頭に流れる実話だというテロップは、こうした自分勝手な事件は現代社会には幾らでもある実話だと…皮肉を込めたコーエン兄弟のメッセージだと思います。

この事件で罪のない人が5人も殺されています。身勝手な犯罪と田舎町の穏やかな人々の対比がコメディタッチで描かれ、ミネソタナイスが非常に印象的でした。

なぜ日系人?

しかし何故、日系人の同級生だったのか(マイク・ヤナギタのシーン)?

皆さんも思われたかもしれませんが…日本人に似てませんか?このミネソタナイスの裏表の特徴!

コーエン兄弟もそう感じていたのかもしれませんね。敢えて日系人にしたのでは…

ドラマ版への伏線

カールが独り占めしようとした100万ドルはどうなったの?

しっかりドラマ版【ファーゴ】シーズン1に100万ドルの行方が描かれています。

興味のある方必見です。ドラマ版もかなり面白いですよ。

 

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