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【映画:THE GUILTY/ギルティ】オリジナル版ネタバレ。事件解決の手段は電話だけ…緊迫の88分

今回紹介する映画は THE GUILTY/ギルティ

2018年のデンマーク製作のスリラー映画。 監督:グスタフ・モーラー

本作が長編映画監督デビュー作となるグスタフ・モーラーは「音声というのは、誰一人として同じイメージを思い浮かべることがない、ということにヒントを得た。観客一人ひとりの脳内で、それぞれが異なる人物像を想像するのだ」と語る通り、人間の想像力を縦横無尽に操るという全く新しい映像表現を見事成功させた。
視覚情報がない中、劇中に溢れる様々な“音”の中から、犯人を見つけ出すことができるのか―。これはあなたの予想を遥かに超える、未だかつてない映画体験となる。

引用先:映画『THE GUILTY ギルティ』公式サイト

公式サイトの通り、電話からの音声と主演のヤコブ・セーダーグレンの表情で88分の緊迫した誘拐事件を追うストーリー展開と衝撃的な結末が想像を超えるものでした。

そして、スリーラー映画としての面白さもさることながら、主人公アスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)が抱える警察官の倫理観や複雑な夫婦関係を絡めたヒューマンドラマとしても描かれています。

また、事件当事者のイーベン、ミケル、マチルダとアスガーのそれぞれの緊迫感を、受話器を通して聞こえる怯えた声や息遣い、車のエンジン音等から演出し観る人の想像力を掻き立てます。

後半のどんでん返しで緊張感は一気に高まります!

そこで、本作はジェイク・ギレンホール主演でNetflixがリメイク版『THE GUILTY/ギルティ』を製作し、9月24日(金)より一部劇場にて公開されることが決定しています。ジェイク・ギレンホールのアスガーも観てみたいですね。

キャスト紹介

アスガー・ホルム:ヤコブ・セーダーグレン

イーベン・オスタゴー(声):イェシカ・ディナウエ

ミケル・ベルグ(声): ヨハン・オルセン

マチルデ・オスタゴー(声):カティンカ・エヴァース=ヤーンセン

ラシッド(声): オマール・シャガウィー

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【映画:THE GUILTY/ギルティ】あらすじ

1本の緊急通報

警察官のアスガー・ホルムは、明日開廷される自身の裁判が無事に終われば、晴れて元の職場へ復帰する事が出来ます。それまでの間、緊急通報指令室のオペレーターとして、些細な事件ばかりの応対を務めていました。

アスガーの心中は、オペレーターの仕事に屈辱を感じていました。

交代時間まで後少しのところ、アスガーは一本の緊急通報を受けます。

それは今まさに誘拐されているという女性イーベン・オスタゴー(イェシカ・ディナウエ)からの通報でした。

誰かと車に乗っているイーベンは、子供と会話しているように見せかけ緊急ダイヤルに通報したのでした。

アスガーは、電話のGPSからイーベンのある程度の現在地を確認し、犯人に会話の相手が自分だとバレないように注意しイーベンから情報を聞き出します。

  • 彼女は車で移動中である
  • 知り合いの男性が同乗している
  • 武器の所持は不明
  • 男性に誘拐された
  • 現在地はコペンハーゲンの北で高速道路を北上している

そして、管轄エリアの指令室へ連絡し至急パトカーを要請しました。

アスガーは、保留のまま待たせていたイーベンへパトカーが行くと伝え会話を引き延ばそうとしますが、犯人の男が不審に感じ電話を替われと言い始めます。

イーベンから何とか白のワゴン車だと聞き出したところで電話は切られてしまいました。

アスガーは指令室へ連絡し電話が切れてしまった事を伝え、パトカーと直接通話出来るように指示をします。指令室のオペレーターは不満気に「何のために」と言いますが、アスガーは「いいから早く繋げろ」と強引に進めます。

そして、通話が繋がったパトカーへ白いワゴン車の追跡を指示します。イーベンの車は近くにいると思われました。

しかし、悪天候で車の目視がしにくい状態になっていました。パトカーは白いワゴン車を見つけ横に付けようとしますが、相手に気づかれその車は高速道路から降りてしまいます。

パトカーは追跡しますが、停車した白いワゴン車にイーベンは乗っていませんでした。

パトカーは、違うワゴン車を追跡してしまったのです。

アスガーに与えられた事件解決の手段は”電話”だけです。イーベンを救う為アスガーは次なる手立てを考えます。

アスガーは“見えない”事件を”電話”だけで解決することはできるのか―。

勝手に私見考察

アスガーの事件

アスガーは、自身が起こした事件で開廷される裁判の為、バディのラシッドと供述調書通りに証言すると口裏を合わせていました。

供述書の内容は、19歳の青年ヨセフを正当防衛で殺したというものです。

しかし、アスガーはイーベンを説得する際に、ヨセフを「殺せたから殺した。正当防衛を装い殺した」と告白しています。

その頃、アスガーの妻は彼の元を去っていっました。その事は誰にも打ち明けていません。

そして、ヨセフの殺害動機を「人生にうんざりし、何かを取り除きたかった…悪い物だ」とイーベンに伝えています。

悪い事をした者は殺されても仕方ない…と考えていたアスガーですが、今回の誘拐事件を通し警察官としての使命感に駆られ、自身を振り返る転機となっていました。

イーベンの夫ミゲル(ヨハン・オルセン)も前科者で、夫婦間の問題で苦悩するミゲルを医者も弁護士も自治体も誰も助けてくれなかったと訴えています。

「お前ら皆クソだ」と助けられた命を救えなかった虚しさが込み上げるシーンの展開は見応え十分です。

そしてラストでミゲルは、バディのラシッドに裁判で正直に話していいと伝えます。しかし、供述書で報告してしまった以上ラシッドも罪を犯してしまう事になります…裁判の結果は描かれていません。

まとめ

ラストシーンはアスガーが電話を掛けるシーンで終わります。最後の最終決断さえも観客の想像力で完了します。

冒頭のアスガーは、緊急通報にかけてくる相手に対し「自業自得だ」「大したことない」等と軽くあしらっています。自己責任論が根底にあって、警察官でありながら使命感を忘れていたアスガー。

イーベンやマチルダを救いたい!アスガーは一心で電話を繋げます。その中で彼は過去の自分を見つめ直していきます。

デンマーク製作のサスペンス、スリラー物は良作が多いです。タブーも果敢に攻め、非常に際どいストーリーで攻める作品が多いと思います。

派手な演出はありませんが見応えのあるストーリーと社会問題をシリアスに描いた作品が素晴らしいです。

 

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