今回紹介する映画は 妖怪大戦争
2021年8月13日公開 日本製作 監督:三池 崇史
三池監督は、コメディからバイオレンス、ホラーなどジャンルを問わず制作を続ける、日本を代表する映画監督です。私は不勉強で三池監督作品を映画館で観たのは初めてです。作品名も幾つか知っている程度です…
本日から公開の映画です。息子にせがまれて観に行ったのですが、VFXや豪華キャスト陣で想像以上に楽しめました。隠神刑部役の大沢たかおが良かった~
ストーリーも幅広い年代が観やすく、子供達にはかなりメッセージ性のある内容だったと思います。我が家の息子は感動したようで泣いていました…
妖怪大戦争の歴史
今回の妖怪大戦争はリメイク作品です。
第1弾は、1968年に特撮時代劇として「妖怪大戦争」は公開されました。西洋妖怪VS日本妖怪の勧善懲悪のストーリー展開。ブルーバック合成技術(ブルーの部分に別に用意された背景を合成する)を駆使し撮影されています。当時の最高峰の特撮技術でした。(黒田義之監督)
当時は、妖怪ものや大魔神、忍者赤影等々結構製作されましたが何故か時代劇の設定が多いです。
第2弾、2005年にリメイクされています。角川グループ60周年記念作品として製作されました。興行収入20億円の大ヒット。この時メガホンを撮った三池監督が2021年リメイク版も引き続き監督をされています。
この2005年版も豪華キャストです。主演は神木隆之介、忌野清志郎、竹中直人、近藤正臣、阿部サダヲ、菅原文太、豊川悦司…
水木しげるも製作に携わり、ゲゲゲの鬼太郎をリスペクトする内容となっていました。
また、小豆洗いの岡本隆史、大首の石橋蓮司は前回と同じ役続投しています。遠藤憲一、柄本明、神木隆之介も2005年版に続いて出演しています。
2005年版を観た方は気づくかもしれませんが、前回主役の神木隆之介の今回の役名は加藤先生です…意味深ですね(気になる方は是非2005年版を観て下さい)
第3弾 「妖怪大戦争 ガーディアンズ」はVFXを駆使し正に最高峰の特撮でリアルな妖怪たちの戦いを映像化しています。
まるで「妖怪ウオッチ」の実写版を観ているようでした。
勝手に私見考察 今回はネタバレしません!
欧米の作品であれば勧善懲悪のラストになると思います。これでもかと寺田心君がやられ…最後はコテンパンに敵をやっつける~
しかし、妖怪大戦争 ガーディアンズ…実に日本的でした。ここが物足りないと感じる人もいるかもですが…
神社のお祭り等で獅子舞を観た事ありますか…
私の地元に昔から伝わる獅子舞の踊りがあります。獅子が暴れる踊り、獅子と戦い…鎮める踊りがあります。獅子の怒りを鎮めて獅子舞は終了です。
退治ではなく、怒りを鎮めるのです…
1966年の映画【大魔神】でもラストは、女性が懇願する事で大魔神の怒りが静まります。
角川映画の歴史もリスペクトされ、思いもよらなかったストーリー展開で良かったです。
また、長野オリンピック開会式で、君が代を雅楽で演奏した東儀秀樹さんも出演しています。雅楽の素敵な演奏を聞く事が出来ました。
公開中の作品なので感想はこの位で終了とします。
お子様のいらっしゃる方。寺田心君と夏休みの大冒を体感出来ますよ!
是非、映画館に行ってみて下さい。