今回紹介するドラマはアメリカの欺瞞を描いたアクション作品: ザ・ボーイズ シーズン2(全8話まとめ)
シーズン1からの続きです。
ヒューイと別れたブッチャーは、1人でホームランダーと対決します。
しかし、ホームランダーはブッチャーが人質に捕らえていたマデリン・スティルウェルを殺してしまいます。
スティルウェルが、長年隠していた事実をホームランダーは、知ってしまったのです。
ブッチャーは、スティルウェルの体に仕掛けた爆弾の起爆スイッチを押します。ホームランダーを巻き添えにするつもりでしたが…
ブッチャーが目覚めると、とある一軒家の庭に倒れていました。傍らにホームランダーが立っています。家から少年と母親が出てきました。
ホームランダーは、少年に「君の父親だよ」と名乗ります。そして、一緒に出てきた母親は8年間探し続けた妻のベッカだったのです…
キャスト紹介
ザ・ボーイズ
ヒューイ・キャンベル:ジャック・クエイド
ビリー・ブッチャー:カール・アーバン
フレンチー:トマー・カポン
マザーズミルク:ラズ・アロンソ
キミコ・ミヤシロ:福原かれん
セブン
ホームランダー:アントニー・スター
スターライト:エリン・モリアーティ
クイーン・メイヴ:ドミニク・マケリゴット
ディープ:チェイス・クロフォード
Aトレイン:ジェシー・ A・アッシャー
ストームフロント:アヤ・キャッシュ
ブラック・ノワール: ネイサン・ミッチェル
ランプライター:ショーン・アシュモア
第1話 新たな敵
ヴォート社の経営責任者スタン・エドガーは国防総省との会議で傲慢にリードしていきます。
ブラック・ノワールは、シリアのテロリストの拠点に侵入しスーパーテロリストのナキーブと仲間を全滅させます。
ホームランダーは、トランスルーセントの追悼式で彼がスーパーテロリストに殺されたと嘘をつきます。スターライトであるアニーも出席し追悼の歌を歌ったり、ホームランダーを褒めたりとすっかり馴染んでいるように振舞います。
残されたボーイズメンバーは、身を隠す為地下にあるフレンチーの仕事仲間のアジトにいました。ヒューイはアニーと会う為メンバーには嘘をついて外出します。
ヒューイは、ヴォート社の研究員でアニーの友人ゲッコーからコンパウンドVのサンプルを手に入れるように依頼します。
不遇なディープは、自棄を起こし警察に捕まってしまいます。そこへスーパーヒーローのイーグル・ジ・アーチャーが保釈手続きを取ってくれました。
ブッチャーは、スティルウェルの殺人容疑で指名手配されていました。ボーイズメンバーにもブッチャーからは連絡はありません。全員指名手配されてしまい怖気づいてしまいます。
ヒューイだけがコンパウンドVを手に入れヴォート社を潰そうと主張しますが、誰も聞く耳を持ちません…
物語は新たな展開へ…
第2話 正しい準備と計画
再びボーイズメンバーの前に現れたブッチャー。
彼はベッカに逢ったのも束の間、フォートウェインのパスタ店の駐車場で目覚めます。そこで自分がスティルウェルの殺人容疑で指名手配されている報道を知ります。
ヒューイは、突然戻り自分勝手に行動するブッチャーに納得できません。しかし、ブッチャーに居場所を連絡したのはフレンチーです。MMもブッチャーがリーダーである事に不満はありません。
ヒューイは、ブッチャーへの不信感が拭えないままでした。
ホームランダーは、息子ライアンに父親として接しようとキャッチボールをしたりコミュニケーションを計ります。ライアンが普通の子供と同じ事に不満を抱きます。
ライアンは、自分がスーパーヒーローだと教えられていませんでした。ベッカの希望で普通の子として今まで育ててきました。
しかし、ホームランダーは気に入りません。「俺が教えてやる」とホームランダーは言います。
突然現れたホームランダーにベッカとライアンは戸惑います。
ディープは、イーグル・ジ・アーチャーから共同教会のキャロルを紹介されます。そして、セブンに復活させると言われ、キャロルのカウンセリングを受け始めます。
セブンに新しい女性メンバー、ストームフロントが加わりスターライトとクイーンメイヴと共に脚光を浴びます。
ブッチャーは、CIA副長官スーザン・レイナーの葬儀に出席したグレイス・マロリーにスーパーテロリストの情報提供の依頼をします。しかし、マロリーはもうボーイズに関わり会いたくないと拒絶します。それでも、ブッチャーはマロリーを説得します。
そしてマロリーが出した条件は、スーパーテロリストと引き換えに、ボーイズが自由の身になれる事でした…
第3話 千人の剣士とともに丘を越えて
スーパーテロリストにされたキミコの弟ケンジ・ミヤシロを捕らえたボーイズ。
マロリーの条件通りCIAにケンジを引き渡す為、沖合5キロの海上に来ていました。ブッチャーはマロニーに連絡を取ります。「キミコが裏切らないか」とマロニーが聞くと「その場合は始末する」と答えるブッチャー。
しかし、会話をフレンチーとキミコに聞かれてしまいます。
一方、スーパーヒーローたちがコンパウンドVによって人的に作られたことが報道されてしまい、ヴォート社のビジネスモデルが危機に陥いります。
Aトレインは、情報をリークしたのはスターライトだと気づきます。彼はスターライトに全てを失うと忠告します。
そして、報道によって子供を提供した親には高額な報酬が支払われたと知り、セブンのメンバーは傷つきます。
ザ・ボーイズは沖合で待機中、ヴォート社のニュースを知ります。ヒューイとスターライトの計画が成功し喜ぶボーイズですが、ブッチャーはスーパーテロリストの件が残っている為メンバーを引き締めます。
ホームランダーは、ライアンに超能力の練習を始めますが、ホームランダーの強引なやり方にライアンは腹を立て怒ってしまいます。その時、ライアンは自分にも超能力がある事に気づきます。
セブンのリーダーも、ボーイズのリーダーも自分勝手で強引ですね。
第4話 この世に類を見ないもの
ストームフロントは、キミコの弟ケンジを殺し、その時巻き添にあい59人もの人々が殺されていました。報道では、スーパーテロリストのケンジが殺した事になっています。
ストームフロントがテロリストから救った事にして虚偽の報道が流されます。ストームフロントは一躍脚光を浴びます。しかし、ホームランダーは自分以外の者が脚光を浴びる事が気に入りません。
マロリーはスーパーヒーローによる被害者が出てしまった事に憤り、ブッチャーに新たな情報を渡します。
以前スーザンが捜査していた、70年代の中堅ヒーローのリバティーのことを伝えます。そしてベッカのいると推測されるヴォート社の施設の場所を教えます。
ブッチャーは、MMにボーイズメンバーとリバティーの捜索を頼み、1人ベッカの救出に向かいます。
その頃アニーとヒューイは、公園で密会します。ホームランダーに殺されそうになったアニーはセブンに戻る事は無理だとヒューイに伝えます。
MMからリバティー捜索の連絡を受けたヒューイは、アニーも同行させるようにMMを説得します。そして3人で、リバティーの捜索に出発します。
Aトレインは、ホームランダーからセブンメンバーから外すと言い渡されます。
1人で、厳重な警備の引かれたヴォート社の施設に侵入するブッチャー。ベッカを見つけ出す事は出来るでしょうか…
第5話 行動の時
ホームランダーとスーパーテロリストの戦いで、一般人が巻き添えに合い死んでしまった動画が拡散して炎上していました。ヴォート社の株価は下落し抗議活動まで起こります。
ブッチャーは、ベッカに施設から脱出する事を拒まれ絶望します。自暴自棄になりクラブで暴れ袋叩きにされます。そんな時、ヒューイから連絡が入ります。ブッチャーは、ヒューイに引退すると伝えお礼を言います。
ブッチャーの異変に気づきヒューイはMMに「嫌な予感がする」と暗示します。
ブッチャーはスマホのSIMカードを捨ててしまいます。そして、愛犬を預けた彼の叔母の家を訪ねます。
ブッチャーは、ずっとベッカと愛犬と暮らす人生を望んでいました。しかし、もう叶わない…これからの人生に意味を持てないブッチャー。
Aトレインは、ヴォート社のVCU映画『セブンの夜明け』で引退を飾る事を強いられています。何とか残りたいAトレインですが…その希望は叶いませんでした。
ディープは共同教会が選んだ信徒の女性と結婚し教会の広告塔となります。
ブッチャーが帰宅するとソファーにヒューイとMMが座って待っていました。ベッカの事を誤魔化すブッチャーですが、2人は気づいている様子です。
居たたまれずその場から逃げ出し車に乗り込むブッチャーですが、隣家の屋根から見張っているブラック・ノワールの姿を見つけ急いで家へ戻ります。
ブラック・ノワールから逃れる術はあるでしょうか…
第6話 開かれた扉
ストームフロントとホームランダーに裏切りをしられたアニーは、フレンチーに体に埋め込まれたチップを取り出してもらいます。
ストームフロントのPCに侵入したアニーは、ヴォート社の最高責任者のエドガーから大量のメールが来ており、セージ・グローブというペンシルベニアの精神科病院で成功が近いという情報を掴みます。
ボーイズは、エドガーのメールにあった成功の意味を調べる事にします。何とブッチャーは、アニーを仲間に誘います。しかし、それはアニーをヴォート社の囮にする為でした。
MM、フレンチー、キミコの3人は病院へ潜入します。3人は警備室の侵入に成功します。そして、監視カメラで監視されている超能力者達を発見します。
そこへストームフロントが病院へやって来ます。職員となっていたランプライターとストームフロントは有望な超能力者と面談しますが、ストームフロントの言う事を聞かなかった超能力者はランプライターによって殺されてしまいます。
3人は計画を実行し脱出を図りますが、ランプライターに見つかってしまい交戦になった拍子に超能力者達の脱走を引き起こしてしまいます…
病院内では殺戮が起こっています。
3人は脱出できるでしょうか…
第7話 発火
ストームフロントは、ホームランダーに自分の秘密を全て打ち明け2人の結束は強まります。
連日、スーパーテロリストが移民となり侵入し続けていると報道は煽り、世論の移民に対する不満が高まって行きます。そして、先導するストームフロントによって洗脳されてしまい、ごく普通の男性がとうとう殺人を犯してしまいます。
ヴォート社の陰謀を知ったボーイズ。マロリーは、昔ランプライターに孫を殺された復讐をする代わりに、議会の公聴会で反ヴォート社の証言をさせる事にします。
ヴォート社から逃げているアニーは、母のドナと話し合いの最中ブラック・ノワールに襲われます。アニーはヴォート社に監禁されてしまいます。
ヒューイは、TVの報道でアニーがヴォート社に捕まった事を知り助けに向かおうとしますが、ランプライターは無謀だとヒューイを止めます。しかしヒューイの説得に負けランプライターも一緒にヴォート社へ向かう事に…
第8話 知っていること
惨劇となった公聴会をきっかけに、スーパーヴィランへの警戒心が高まり世論はますますセブンを指示します。
大統領は非常事態宣言の発令を決定し、法執行機関でのコンパウンドVの使用を許可する事になりました。マロニーとニューマン上院議員は、公聴会の惨劇はヴォート社のクーデターだと説得しますが、話を聞いてもらえません。
ヴォート社の陰謀を暴く事が出来る証拠が必要です。
ブッチャーは、武装をしセブンと戦う準備をしますが、ヒューイとアニーは、クイーンメイブの元へ向かいます。ヴォート社やホームランダーの悪事に嫌気がしているメイブに証言してもらう為彼女を説得します。
しかし、メイブは拒絶します。
ライアンをホームランダーに奪われたベッカは、決死の逃亡を図りブッチャーに助けを求めます。
ブッチャーはライアン救出の為、ある計画を企てます…
勝手に私見考察
正直いってB級作品だと思ってました…視聴する前は
視聴後は…面白かった!シーズン3が配信されれば是非見たいと思います。
政治的なエッセンスを感じますが(トランプ批判…)そこは無視してストーリーを楽しんで下さい。
キミコの弟ケンジが言ったセリフで、「この国は全世界の敵だ」と…よく言った!
アメリカは世界の覇権を握ってからやりたい放題、各国で紛争の火種を作り出してはその国をメチャメチャにしてきた歴史があります(アフガニスタン、イラク、リビア等々日本も入るかな…)。
またヴォート社やスーパーヒーローの偽善者ぶりマスメディアの世論誘導も現代社会にオーバーラップして見えますね。
現在アメリカが抱える問題…移民、人種差別、宗教、マスメディア…過激な中にもちゃんと描かれていたと思います。
背景にナチスを持つストームフロントをキミコ、スターライト、クイーンメイブでボコボコにするシーンは滑稽でしたね。確かにR18だわ。
また計画を練り、根回しをして作戦を遂行する軍人タイプのブッチャーと行き当たりばったりで無計画だけど思いやりのある普通の人ヒューイ。全く正反対の2人の反発、そしてブッチャーの弟を通じて2人の絆の構築を描いたところは良かった。
幼少期に親から虐待を受け、子供達をランプライターから救えず自責の念を抱える心優しいフレンチーが、キミコを通じ囚われた過去から卒業していく所もグロいストーリーの中で感動を感じる場面でした。
フレンチーの優しい眼差し…胸キュンですね。
ラストは、悪役が上手く行く一歩手前で敗北する。最後は勝者でもなく敗者でもない終わり方のお決まりな感じでしたが、シーズン3が楽しみです。
ホームランダーはトランプさんのイメージなのでしょうか…やり過ぎではと思うところもありますが…
ビリー・ブッチャーを演じたカール・アーバン。このブッチャー役ではヒゲと粗暴な感じで彼のカッコよさはあまり見えませんでしたが、役によっては色気たっぷりな大人の男が良く似合う俳優さんです。
彼のイメージがあるのか…クズな男性役が多いような…
また、ブッチャーの父親役を演じたジョン・ノーブル。見っけな感じですが
カール・アーバンとジョン・ノーブルの親子なんて最高じゃないすか!一人で盛り上がってしまいました。ジョン・ノーブルと言えば「フリンジ」「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」での父親役が印象的です。
なるほどエミー賞ノミネート作品なのも頷ける作品でした。
いよいよ2022年6月3日より配信開始!
お待たせしました…!
最新予告編動画がついに到着!
Amazon Original ドラマ
『#ザ・ボーイズ』シーズン3
6月3日(金)独占配信開始#TheBoysTV pic.twitter.com/dizom4kJE7— Amazon Prime Video(プライムビデオ) (@PrimeVideo_JP) March 14, 2022