今回紹介する映画は ラブ・クレイジー セックスだけの関係
2008年アメリカ映画
タイトルだけを見ると、アダルトな映画かなと思っていましたが、感想が良かったので観てみました。
キャスト紹介
ダナ:アンバー・ベンソン
クリスティ・アン:クリステン・カー
スタニー:スティーヴィー・ロング
ジョー:ヨハン・アーブ
セフレから始まる恋
失業中のスタニーとジョーは、ロスへ職探しに訪れたのですが、この1か月職に就けないままジリ貧状態になっていました。
ホテルのバーで酒を飲む2人ですが、逃げる計画をする始末…
ホテルのトイレで化粧直しをする脚本家のダナと駆け出しデザイナーのクリスティ。ホテルのバーで男娼を買う為に訪れていました。
バーでそれらしい男性2人が目に留まります。積極的な彼女たちが声をかけたのは
ジョーとスタニー。
ダナ達が飲み代を払ってくれるうえ、彼女たちの自宅で続きを楽しもうと誘われます。
4人は一夜限りの関係を楽しみます。
翌朝、男娼と間違えられていたことに気づき憤慨したスタニー
一方、1000ドル払ってくれるというクリスティンの言葉にのりたいジョー
結局、スタニーとダナの言い合いになりお金を受け取らずに、スタニーとジョーは家を出て行きます。しかし1000ドルがあれば現状を何とか切り抜けられます。ジョーは、お金を受け取りに再びダナとクリスティンの元を訪れます。
そして、ダナとクリスティンから意外な提案がされるのですが…
次第に惹かれあっていく2組ですが、かまってちゃんカップルとセックスレッスンから信頼関係を築いたカップルの恋の行方は…
貴方は、どちらの恋愛タイプでしょうか?
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勝手に私見考察
ジョー&クリスティンの場合
ジョーみたいな男性…クリスティンが羨ましい~
スタニーを決して裏切らないところは信頼に値する人物で、思考に柔軟性があって思いやりや優しさもあり…無いのはお金だけ…おっと
ただジョーみたいなタイプの人は、作中でもモデルのスカウトに合ったりと、何処かで助けてもらえるんですよね~ラッキータイプ
クリスティンも相手を支配しようとはせず、相手の気持ちを尊重出来るタイプ。ダナと友達関係を続けられるだけでもすごいかも…
スタニー&ダナの場合
2人とも共通するのは、きっと両親から無償の愛情を受けず寂しい幼少時代を過ごしたのかなと思います。好きなら先ず相手の事を理解し、思いやる心があってもいいと思いますが、
ダナとスタニーは主導権の争いで傷つけ合うばかり…
スタニーは、自分の生い立ちをダナに話すシーンがありますが、既に両親を許しており、心に受け入れているはずですが、自尊心が高く攻撃的な性格で相手の気持ちより自分の気持ち優先するタイプ。
しかし彼は、ラストシーンではジョーの気持ちを受入れ尊重してくれます。
ダナは、本当は自分に自信が持てず、コンプレックを感じている所を指摘されると非常に攻撃的になります。傷つくことを恐れるあまり、自分を守る為に相手を攻撃するタイプ。
ダナは、スタニーとの別れを決断しますが、例え好きであっても、最後まで相手を理解し受入れようとはしませんでした。自分の気持ちしか見ないままです。
2人は、先ず自身の心を癒すべきではないでしょうか。自分の心が何に対して怒りを感じているのか…両親なのか…過去の出来事なのか…そうする事で情緒が安定します。
それは、自分の事を好きになる事です。
私自身も身に覚えのある恋愛経験で(何十年前の話かなと…)2人の気持ちが痛いほど伝わります。
好きなのに~どうして分かってくれないの~このパターンでした。
そして一番重要な事は、自分の素直な気持ちを言葉にし相手に伝える事が出来る力。
恋愛になると中々難しいかもですが…これが出来る人と出来ない人とでは、幸福感に大きな差が出ると思います。
そして上級者になると、自分の心を満たすにはまず相手の心を満たしてあげる…それを難なくやってしまうんですね…ジョーとクリスティンを見ているとそんな事を感じます。
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正反対のカップルを通し、人を愛する事とは支配する事ではない。
また、セックスは刺激を求めるだけでなくて、信頼関係を築く行為なんだと描かれていて、
恋人たちへのメッセージもしっかりと伝わってきます。
ラストの恋の顛末も、やっぱそうなるよね…と納得。
タイトルに惑わされそうですが、レビューの通り良作なラブストーリでした。