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【007/ノー・タイム・トゥ・ダイ】あらすじ・キャスト紹介。ボンドの土下座!日本文化満載のグレイグ最後の007

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今回紹介する映画は 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

2021年公開 イギリス、アメリカ合作 監督:キャリー・ジョージ・フクナガ

原題:No Time to Dieシリーズ第25作目 上演時間:163分

監督のキャリー・ジョージ・フクナガは、007シリーズ初となるアジア系アメリカ人監督になります。

長い歴史を持つ007シリーズの監督は

英国人か英連邦出身の監督と決まっていました。

さあ、ダニエル・クレイグ最後のジームズ・ボンドを

日系アメリカ人の監督は如何に撮ったのでしょうか…

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』最新予告

アジア系監督を意識したのか…

あるいはもっと深い理由があるのでしょうか…

冒頭から能面を付けた殺人者や日本庭園風な秘密基地、畳にボンドの土下座など

日本文化が幾つも見られました。

【スカイフォール】にも軍艦島が登場していますし、【007は二度死ぬ】では日本が舞台となっています。

007シリーズと日本…意外にも深い繋がりがありますね。

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【007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 】キャスト紹介

MI6

ジェームズ・ボンド/ダニエル・クレイグ  主人公。イギリス情報局秘密情報部(MI6)諜報員

M(ギャレス・マロリー )/レイフ・ファインズ  イギリス情報局秘密情報部(MI6)の部長

Q/ ベン・ウィショー  イギリス情報局秘密情報部(MI6)の架空の研究開発であるQ課の課長

イヴ・マネーペニー/ナオミ・ハリス  イギリス情報局秘密情報部(MI6)の長官でもあるMの秘書

ノーミ/ ラシャーナ・リンチ イギリス情報局秘密情報部(MI6)諜報員で007番号の新しいエージェント

ビル・タナー/ロリー・キニア Mの補佐を務めるMI6の主任

敵役

リューツィファー・サフィン/ラミ・マレック  ミスター・ホワイトに家族を殺害された過去を持ち「スペクター」に復讐を誓っています。幼い頃のマドレーヌと母親を襲った因縁の相手。テロリストのリーダー。

プリモ/ ダリ・ベンサラ  イタリア・マテーラのヴェスパーの墓を訪れたボンドを襲ったスペクターの傭兵で、正体はサフィン率いるテロリストのリーダー

フランツ・オーベルハウザー ⁽エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド)/ クリストフ・ヴァルツ        前作の悪役で、謎の巨大組織「スペクター」の元首領。ボンドの義兄。現在MI6の管理下で拘束されています

ヴァルド・オブルチェフ/デヴィッド・デンシック  プリモたちに襲撃された研究所から誘拐されたロシア出身の細菌学者。

ローガン・アッシュ/ビリー・マグヌッセン  フィリックス・ライター(ボンドの旧友でCIA局員)から紹介された国務省の役人。実はサフィンの仲間

ミスター・ホワイト/イェスパー・クリステンセン  元スペクターの一員。マドレーヌの父親で前作で死亡

ボンドガール

マドレーヌ・スワン/ レア・セドゥ  ミスター・ホワイトの娘。ボンドの恋人。初の2作連続ボンドガールを務めます

パロマ/アナ・デ・アルマス キューバで支援する新人CIA局員。初ミッションで落ち着かないパロマでしたが、実戦では目を見張る大活躍です

マチルド/リサ=ドラ・ソネット  マドレーヌの5歳になる娘。ボンドがマドレーヌの自宅を訪れた際に初めて会いボンドを驚かせます。ボンドと同じブルーアイ…自分の娘では?と疑うボンドにマドレーヌは否定します。

あらすじ

マドレーヌのトラウマ

雪深いノルウェーの森の中、銃を持った1人の男が歩いていました…男はある家に向かっていました。

その頃

まだ少女のマドレーヌは、昼間から酔いつぶれている母に呼ばれリビングへ降りていきます。

マドレーヌは、グラスにワインを注ぎそれを母に渡しました。

ソファで横になっていた母は、ワインを1口飲むと「何をするの?」とマドレーヌに聞きました。

「パパを待つわ」とマドレーヌは答えます。

すると母は「パパは人を殺すの」と父ミスター・ホワイトの事を容赦なく罵ります。

そして、信じようとしないマドレーヌに「あなたは人殺しが好き?」と言うと

母はまるで罰するかのように、わざとグラスを落としました。

マドレーヌは、仕方なく拭くものを探しにキッチンのキャビネットを探します…すると、そこには銃が隠してありました。

マドレーヌがリビングに戻り、こぼれたワインを拭いていると

外で物音がしました。

「ママ、ママ」マドレーヌは、怖くなって母を起こそうとしますが

酔っている母はマドレーヌを邪険にするだけです。

ハッとしたマドレーヌは、目の前の光景に体が硬直してしまいます。

能の仮面を被り銃を下げた男が窓の外に立っているのです。

恐怖に駆られたマドレーヌは、慌てて父の部屋へ逃げ込もうとしますが

扉が開きません。

しかし、男は既に玄関の外にいました。

そして、男は家の中へ入ると、まっすぐリビングの母へ向かいます。

男はマドレーヌの父を探していたのです。

「いないわ」

母の答えを聞いた男は

リューツィファー・サフィンと名乗り

「家族を痛めつけに来た」と告げました。

サフィンは、ミスター・ホワイトに復讐する為、家族を殺しに来たのでした。

そして、銃声が響きます…

マドレーヌは、必死に恐怖心を抑え、ベッドの下に身を隠します。

すると、サフィンがマドレーヌを探し2階へ上がって来ました。

そして…

彼が銃を構えた瞬間…

マドレーヌは起き上がると銃を構え

サフィンに向かって銃を乱射します。

銃弾は、サフィンの体に命中し、彼はそのまま階下に落ちていきました…

マドレーヌは、サフィンの死体を引きずり、家の外に運び出しました。

ところが突然…サフィンは息を吹き返したのです。

驚いたマドレーヌは、一目散に逃げだしました。

しかし…マドレーヌは止まります。

何故なら、彼女は薄氷の上を走っていました。

池の氷にヒビが走り、薄氷が割れ

マドレーヌは、冷たい水の中へ落ちてしまいました。

サフィンは、氷の下でもがくマドレーヌを黙って見ていました…

ところが…

何故かサフィンは、手を差し延べて

氷の下のマドレーヌを引き上げていました…

過去を忘れて未来へ向くために…

ブロフェルドとの戦いの後

ボンドはMI6を退職しマドレーヌとイタリア・マテーラで平穏な生活を送っていました。

ある夜、ホテルに着いた2人は、祭りで人々が紙を燃やしている光景に出会います。

祭りには“過去の秘密や願い事”を燃し、過去を忘れて未来を向くという意味が込められていました。

マドレーヌは、未だに恋人のボンドに過去の出来事を明かせないままでした。

そして、一方のボンドもまた、ヴェスパーの事を忘れられずにいました。

「彼女を許して」

マドレーヌは2人の為にもお願いとボンドに言います。

「僕が彼女を忘れたら…」

「私の秘密を話す」

そう言って、マドレーヌは密かに「能面の男」と書いた紙をそっと燃やしたのです。

翌早朝、ボンドは「過去を葬ってくる。朝食までには戻るよ」と言い残し部屋を出て行きました。

そして、ボンドは、ヴェスパーの墓の前にいました。

「君が恋しい」と呟き、ボンドは持ってきた紙を燃やします。

ふと…ボンドはスペクターの紋章が描かれた1枚の紙を見つけます。

その瞬間、ヴェスパーのお墓ごと爆破しボンドもそれに巻き込まれてしまいました。

またもや…ボンドは愛する女性から裏切られてしまったのでしょうか…

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勝手に私見考察

ここからはネタバレを含みます

冒頭に登場する、能面をかぶったサフィンにホラー映画のような恐怖を感じます。

さすが【IT/イット “それ”が見えたら、終わり】の脚本を務めた監督。

インパクト抜群のシーンでした。

しかし何故、能面なのか…

もう既に多くの方々が考察されていますので、ここでは詳しい説明は省略させて頂きますが

無表情なサフィンが能の「シテ」になる事で、内は復讐の鬼となり人間の心を捨てたと考察できます。

しかし、サフィンは子供のマドレーヌやマチルダを殺しませんでした。

見る人によって様々な表情に変わる能面…謎の多いサフィンの内面を能面で演出しているあたり…

ウ~ム奥深い!

能に興味を持たれた方、こちら↓のサイトをご参考にしてみて下さい。

また、クレイグのボンドシリーズ5作は、それぞれ別のストーリーでもありますが

根っ子のところはずっと繋がっていました。

何で繋がっていたか…

それは、ボンド達がずっと戦ってきた敵の黒幕“スペクター”なのです。

そのスペクターは、裏切りや復讐といった人間の情念によって巨大な犯罪組織になり

ボンドやMI6に次々に襲いかかりました。

またサフィンは、スペクターへの復讐心からテロリストとなり、世界の脅威になってしまいます。

最終話を担当するフクナガ監督は

今回の“ノー・タイム・トゥ・ダイ”はエモーショナルな部分をかなり意識したと発言していた通り

実に感情的で情緒的な作品になっていました。

復讐に次ぐ復讐のストーリーは、ボンドが愛する家族の為に自ら死を選ぶことで幕を閉じます。

とても余韻が残る感動的なラストでした。

いつか…

ボンドの忘れ形見のマチルダが

ボンドの形見V8ヴァンテージサルーンに乗って、颯爽と007シリーズに再登場する!

何てあるのかな?

女性版ジェームズ・ボンドか…

何て、ついつい期待してしまいます。

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