今回紹介する映画は メジャーリーグ
1989年アメリカ製作 監督、脚本:デヴィッド・S・ウォード
原題:Major League
上映時間:107分
以前、このブログで紹介した【ミスター・ベースボール】は日本の中日ドラゴンズが舞台でしたが、
今回は、MLBに実在するチーム『クリーブランド・インディアンス(現:クリーブランド・ガーディアンズ)』を舞台に弱小チームがシーズン制覇するまでを描いたコメディ作品です。
アメリカは、この手のサクセスストーリー大好きですよね~
そう言う私も大好きです!
そして、なぜかスポーツモノって主題歌や挿入歌もいいんですね~
名曲が沢山あります。
そして、この【メジャーリーグ】でもチャーリー・シーン演じるリックの入場曲『Wild Thing』はもちろん有名ですが、トム・ベレンジャーがレネ・ルッソを家まで追いかけるシーンに使われた『Most of All You』も心に響く名曲です。
そして、【ミスター・ベースボール】でも多くの野球選手が登場して臨場感あふれる試合シーンを楽しませてくれましたが
この【メジャーリーグ】でも…
あの悪ガキチャーリー・シーンは、実はMLBからスカウトされるほどの高校球児でした。
そして、彼は撮影時にステロイド剤を使用して臨み、元々127㌔出ていたところ+10㌔の球速を出していたそうです。
また、宿敵クルー・ヘイウッドを演じたピート・ブコビッチは、映画公開の3年前まで正真正銘のメジャーリーガーで投手でした。
ラストの2人の対決は、まるでWBC決勝の大谷VSトラウトを彷彿とさせる名シーンです!
キャスト紹介
インディアンズ選手
ジェイク・テイラー/トム・ベレンジャー
右投右打のキャッチャーで背番号7番 メキシカンリーグからインディアンスに入団したベテラン選手ですが膝の故障や送球に難があります。かつてはMLBで活躍していた選手でかなりのプレイボーイでした。
リッキー・ボーン/チャーリー・シーン
右投の投手 背番号は剛速球を意味する99番(99 mph (159 km/h)) 刑務所に服役していた元マイナーリーガー パンクな格好で登場しドジャーやハリスに目を付けられてしまいます。球速は早いがノーコンで苦しみます。
ロジャー・ドーン/ コービン・バーンセン
右投右打の三塁手で背番号は24番 若い頃は強打攻守の名サードでしたが、FA権を取得し、将来設計を理由に危険なプレーを避け怠慢な守備をして足を引っ張ります
ウィリー・メイズ・ヘイズ/ ウェズリー・スナイプス
右投右打の中堅手で背番号は00番 インディアンスのキャンプに勝手に潜り込んだ素人 しかし、彼の余りの俊足に入団が決定されます。バッティングはサッパリですが、チームに欠かせない盗塁王に成長して行きます
ペドロ・セラノ/デニス・ヘイスバート
右投右打の右翼手で背番号は13番 熱心なブードゥー教信者でキューバから亡命しています ストライクは打てるがカーブは打てない欠点があります
エディー・ハリス/チェルシー・ロス
右投のピッチャーで背番号は10番 経験豊富なベテランですが、球威がないことから身体に食用油脂やローションなどを密かに塗って不正投球の仕込みをしています。しかし、実際に使ったかどうかは不明
ルー・ブラウン/ジェームズ・ギャモン
インディアンスの新監督で背番号は34番 タイヤ工場を経営しながらマイナーリーグのチーム監督を長年務めていましたが、万年最下位の手腕を買われ新監督に抜擢されました
その他
レイチェル・フェルプス/マーガレット・ホイットン
インディアンスの新オーナー 球団を自分の好きなマイアミに移転しようとあの手この手の嫌がらせをチームにしてシーズン最下位を目論みます
チャーリー・ドノヴァン/チャールズ・サイファース
インディアンスのゼネラルマネージャーで前監督 レイチェルの企みを知りながら、本心はチームの勝利を願っていて板挟みに苦悩します
リン・ウェルズ/ レネ・ルッソ
ジェイクの元恋人でジェイクの浮気癖に嫌気がさし、新しい弁護士の恋人と婚約間近
ハリー・ドイル/ボブ・ユッカー
インディアンスの試合の実況アナウンサー
あらすじ
クリーブランド
MLBの地元チームのクリーブランド・インディアンスが優勝したのは、もう34年間前。
今は、優勝から遠ざかりファンからも期待されない弱小球団に落ちぶれていました。
そこへ球団オーナーの死亡記事が地元新聞の1面を飾り、新オーナーには未亡人で元ショーガールのレイチェル・フェルプスが就任する事になりました。
「おはよう 今年こそインディアンズの年よ」
会議室に集まっていたフロントの重役たちは拍手してレイチェルを迎えます。
「悲しいことに 夫のドナルドはあの世へ 私が球界の歴史を塗り変えます マスコミはこうオチョクってます 」
そう言ってレイチェルは新聞記事の切り抜きを取り出すと“新オーナーは元ショーガール メジャーリーグの看板が泣く”と読み上げると忌々しそうに記事をクシャクシャにして投げ捨てました。
そして、今シーズンに向けてキャンプの招集する選手リストを役員たちへ渡します。
ところが…
「知らない名前と 峠を越したやつばかりだ」
「超える前に消えた」
役員たちはリストを見ると口々に疑問を呈しました。
「うちは強打者を2人FAで失い 35年ペナントに見放され 最高でも4位 人改革が必要よ」
レイチェルがリストの根拠を話していると
「死んだヤツの名だ」
重役の1人は驚いたように言いました。
「じゃ消せば」
レイチェルは選手を変えるつもりは微塵もないようです。
今シーズンの選手を伝える新聞記事を見たファンたちは、早くも失望の声で溢れていました。
そんなある日、ゼネラルマネージャーのチャーリー・ドノヴァンがレイチェルに呼ばれます。
「呼ばれて良かった 尋ねたい事が…」
ドノバンはそう言ってレイチェルのオフィスに入って来ました。
「何なの?」
「オレがフロント入りしたら監督は?」
今まで監督だったドノバンは行き成りの移動に驚いていました。
「ルー・ブラウンを」
「知らんね」
ドノバンは、無名の新監督の名を聞いて再び驚きます。
「万年最下位の“ドンジリーズ”の監督よ うちにピッタリの監督よ」
「うちにピッタリと言うと」
それは、思いも寄らないレイチェルからの言葉でした。
「それを話したかったのよ チームをマイアミに移したいのよ」
「こいつらは引越屋で?」
「ふざけないで 私はクリーブランドが大嫌い……」
レイチェルは本心をドノバンに告げました。
「それだからってマイアミに?」
「気まぐれじゃないのよ 新球場をもらえるの…………私には高級マンションとカントリー・クラブの会員権 こんないい話はまたとないわ」
「だがこの市との契約は?」
「入場者が年間80万人を割ったらよそへ移れるのよ 80万を割ればいいのよ」
「つまり 試合に負けろと?」
「ずっと負けてるじゃないの もっと負けて最下位になって欲しいの」
レイチェルが選んだ選手たちとは、最下位になるためにピックアップした選手たちだったのです!
続きは本編で!
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只今こちらの動画配信サイトでご視聴頂けます
(配信は投稿時のものとなります)
勝手に私見考察
この作品、【プラトーン】で一躍脚光を浴びたトム・ベレンジャーとチャーリー・シーンが、再びコメディ作品で共演するなど上手いキャスティングでした。
しかも、トム・ベレンジャーのコメディ出演は数少ない…下手したらこの作品だけかもしれないほど貴重です。
そしてこのシリーズは、【メジャーリーグ3】まで製作されるほどの人気シリーズになりました。
皆さんご存じの通り、【メジャーリーグ2】では、とんねるずの石橋貴明がハリウッドデビューしたことで日本でも話題になりましたね。
でも…やはり第1作目が一番面白い!
もうこの作品は、ただただ楽しんで観て下さい。